お兄ちゃん達は弟想い ページ25
ru「康二くーんっ！」
kj「ラウーっ！」
お互い名前を呼び合い、感動の再会並みに抱き締め合うラウールと向井。
ラウールが連れてこられ、九人が揃ってから早数日。
向井と話したことのお陰か、あっという間にラウールは他の八人に溶け込み、本物の兄弟が如く仲良くなっていた。
sk「ラウ、俺も俺も！」
ru「ふふふっ！佐久間くーんっ」
nb「……ねぇ何でラウール康二化しちゃったの？」
ab「いや、佐久間化じゃない？」
fk「どっちにしろ可愛い。」
iw「親バカかよ。あんなに最初お前康二に潔癖潔癖言ってたくせに。」
じゃれる向井、ラウール、佐久間の三人から、少し離れたところで様子を伺う他六人。
dt「まぁでも、甘えてくれるのは良いことだよね。俺たちを受け入れてくれたってことだし。」
mm「“お兄ちゃん”として認めてくれたんすかねー」
ラウールの変化に喜んでいれば、当の本人が急に何か思い出したかの様に振り返った。
ru「あっそうだ、ふっかさん！」
fk「んー？どうしたーラウール？」
ru「今日は大聖堂行かないの？」
普段なら、食堂で食事を取った後、自室で着替えてすぐに馬車の迎えが来る。
だが今日は食事の後誰も食堂を離れない。
一日置きに休みはあるが、昨日も休みであった。
それに気づいたラウールは、その疑問を深澤に投げかけた。
それに対し深澤は、柔らかく微笑みながら答える。
fk「……今日は特別。じゃ、そろそろ行くよみんな。」
ru「…えっ？ど、どういうこと！？」
深澤の呼びかけに応じ、状況を飲み込めていないラウール以外は次々と食堂を後にする。
ラウールがあたふたしていると、目黒に追い抜きざまにポンと背中を優しく押される。
mm「ほら、誕生日プレゼント。今から買いに行くぞ。前に言ったじゃん、覚えてないの？」
ru「あ、あれ本気だったの！？」
mm「逆に本気じゃないと思ってたの？」
ru「いや、そういうわけじゃないけど…」
別に、ラウールは目黒が本心じゃないことを言ったと思っていたわけではない。
ただ単に、自分の為にそこまでしてくれると思っていなかった。
単純に、その言葉だけで満足して、実際それが現実になるかなんて、気にも留めなかったのだ。
mm「早く行かないと先行くぞー」
ru「ま、待ってよめめ！」
スタスタと歩いて行く目黒を追いかけ、ラウールも食堂を後にした。
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ゆ(プロフ) - れいあさん» お話書いていただきありがとうございます！更新楽しみにしています！ (2020年12月19日 15時) (
レス) id: a7e52b77bc (このIDを非表示/違反報告)
れいあ(プロフ) - ゆさん» 大変長らくお待たせしてしまい本当に申し訳ないです。めめラウのお話書かせていただきました…！全4話構成となります。ご期待に添えていれば幸いでございます。是非この作品をこれからもよろしくお願い致します……！ (2020年12月19日 13時) (レス) id: dccccf6903 (このIDを非表示/違反報告)
れいあ(プロフ) - 晦由さん» いいえ！前からお話の構成は出来ていたのですが、お話の順番の関係で中々公開できず………。本当に申し訳ないです。更新頑張ります！リクエストありがとうございました！！！ (2020年12月18日 23時) (レス) id: dccccf6903 (このIDを非表示/違反報告)
晦由(プロフ) - れいあさん» ありがとうございます！正直、忘れられているかと思ってました(笑)2話読ませていただきましたが、続きが楽しみです^^更新頑張ってください！ (2020年12月17日 23時) (レス) id: c44f20117a (このIDを非表示/違反報告)
れいあ(プロフ) - 晦由さん» 大変お待たせ致しました、あべさくのお話続編の方で書かせていただきました！全3話構成の予定です。ご期待に添えていれば幸いです。是非この作品をこれからもよろしくお願いいたします…！ (2020年12月17日 23時) (レス) id: dccccf6903 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れいあ
| 作成日時：2020年11月21日 19時
