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├過去 ページ4

【過去】

それなりにいい家庭であるメーリアン家に双子として生を受けた。
しかし、両親・祖父母は双子を便利な道具としてしか見ておらず、必要な分だけの世話、会話、便利な道具として扱うために必要な教育だけをして、愛情を注ぐことはなかった。
その上、両親・祖父母は「なんとなく」「そこにいたから」「ストレスが溜まっていた」などのあり得ない理由で双子に罵詈雑言を浴びせ、暴力を振るっていた。そしてタチの悪いことに暴力を振るう箇所は服で完全に隠される場所で、周りの人は双子が暴力を受けている事実を知ることはなかった。

徹底的には服に隠れる場所へ攻撃を行っていたが、苛立ちや興奮でエスカレートしていった暴力に、目に入る箇所に怪我をすることも少なくなく、その度に「しゃぎすぎて転んだ」「双子が喧嘩をした」などの嘘を両親・祖父母は周囲に触れ回っていた。


そんな環境のなか、双子は15歳になり「TEA POT」に入るきっかけが訪れる。
それは、同じ学校に通う女子学生を殺したことによるものだった。

殺した理由は「うるさかった」から。
彼女は所謂、「同性に嫌われて、異性に好かれる」という典型的なタイプであった。また大の男好きで事あるごとに教師、同学年、先輩…と、言い寄っていて、ディートフリートも例外ではなかった。

靡くことも、興味が湧くことも一切なく、相手にすることはなかったがディートフリートには鬱陶しくつきまとい、キャンキャンと耳障りで甲高い声で話す彼女に相当苛立っていたのだろう。
それに随分と他の男子学生にも恨みを買っていた。付き纏い、いいように遊んでいて飽きたら捨てる。恋心を弄んでいたのは想像に難くない。

そんな中、ディートフリートの耳に「彼女に復讐をする」という話が飛び込んできた。
いい加減に鬱陶しく思っていたディートフリートはその話を利用しようと考えた。そして自分と同じ目に遭っていたディートハルトも誘い作戦を実行。
結果、その話をうまく利用したことで普段の品行方正であった双子に疑惑を向けられることはなく殺害は大成功を収めた。

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作者名:ツツジ | 作成日時:2020年7月19日 21時

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