【CS／派生作品】黄昏マスカレヱド (ページ5)

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しかし、その先に待っていたのは〝そうか〟____たった、その一言のみであった。
この時、彼が家族に求めていたことは手に入れることが出来ないと全てを悟ったのだ。

アルカナになった彼の願いは〝家族の死〟

「自分を見ないのであれば、愛さないのであれば…。そんな人たち、必要がないだろう?」

手に入れられない、無いものだと理解しながらも愛に飢え、執着している。でも自分ではどうしようも出来ないから。神に頼った。
傲慢で身勝手、他の誰かに殺してもらい自身の手を汚すつもりのない無責任さ。____彼が〝皇帝〟のアルカナとして選ばれた一つの所以だろう。

その他：
└家族が絡まなければ、案外気の良いお兄さんである。

高校卒業後から現在に至るまで一人暮らしで、今は良いとこのマンションに住んでいる。

　トリガーとなる髪飾りは、彼の手元に残る唯一の母の形見である。金細工の繊細かつ優美な蝶と花の髪飾り(ヘアカフス)。女性物で普段は当然付けることはなく、付けられるような長い髪もない。
付けるような時は戦闘中が多く、面紐に挿している。

　勉強も運動も、性格でさえも愛してもらうために必死に頑張って、作ったもの。
愛を得られないとわかった今でも、頑張る癖が抜けない。器用だけど不器用な人。