Sweet anesthesia� 擶Э馘係機� ページ15
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会って顔を見るなり、天元はこう言った。
「あれ、今日なんか顔変じゃね？」
……失礼な。
「なんか唇の左側、引きつってんぞ。」
『しょうがないじゃん…』
「なんで？」
『麻酔、されちゃったんだもん…』
──そう、私の悲劇は昨夜から始まっていた。
突然痛み出した奥歯にどうしても我慢ならなくて、デートの時間を遅らせてまで歯医者へ行った。
痛い歯は親知らずで、抜いちゃいましょう、と言われるがまま抜くことになって、抜いたら抜いたでこの有様。
上手に笑えないし、大好きなケーキも食べられないし、リップクリームも上手く塗れない。
「あー。このケーキうめー。」
天元は私の目の前で、これ見よがしにケーキを食べる。
いつもお家デートにケーキなんてないはずなのに、
なんてタイミングの悪い奴…
「食わねーの？あ、食えねーか。」
甘いものなんてそんなに好きじゃないくせに、私に意地悪するために普段は食べない量を食べて笑ってる。
『太るからいらないもん！』
そうやって意地を張ってしまうのは、私の悪い癖で、だけどそんなのすぐに直るわけがなくて。
私は天元とケーキに顔を背けた。
「へぇ、そーなんだ。
俺、Aなら太っても嫌いじゃねーけど？」
『ほっといてよ、もう…』
「ほっとかねーよ。」
さらりと歯の浮くような台詞を吐いて、天元は私の顔を覗き込む。
『変な顔だからこっち見ないで！』
私が顔を背けても、天元は私の目の前に顔を寄せる。
『やだ。』
覗きこんで、ニヤリと口角を吊り上げる。
『見ないで！』
どんなに背けても、悪い顔はついてくる。
『やだってば。』
それでもやっぱり覗きこんできて、
『もう！！見ないでって言…』
不意打ちでキスしたりなんかして…
『…ばか。』
「バカとはなんだ、バカとは。」
『まんまだよ…ばか！』
「何でバカ呼ばわりされなきゃいけねーんだよ！」
『そんなとこキスしたって、感じないもん！』
天元がキスしたのは、私の唇の右端。
天元が引きつってると言った、彼から見て左側になる唇の端だった。
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羽糸(プロフ) - ひよさん» 狡い男通り越して酷い男になりました(笑)泥沼化ルートもアリだったのかもですが、ここで関係を終える方がお話的には苦しいのかな…とか色々考えたり🤔こちらこそ、読んでくれてありがとうございます❤️ (2022年9月9日 19時) (
レス) id: 85bd249cc8 (このIDを非表示/違反報告)
羽糸(プロフ) - 京華さん» 毎度読んでくれてありがとうございます😌あなたも十分語彙力あるでしょうに…京華さんのお話また読みたいなァ…❤️ (2022年9月9日 19時) (レス) id: 85bd249cc8 (このIDを非表示/違反報告)
ひよ(プロフ) - 宇髄さんひでェ、とはチラッと聞いてたけど、ほんと酷い…！（褒めてます）共に在るという地獄にすら、落としてもらえなかったんですね。とことんまで墜ちた方が、どこかで振り切れたかもしれないのに。更新ありがとうございました♥ またお待ちしてます！ (2022年9月9日 10時) (レス) @page23 id: a2712468ed (このIDを非表示/違反報告)
京華(プロフ) - おかわり嬉しかったのですが、これもグゥなりました…私に今すぐその語彙力を下さい…グゥ唸らせる語彙力が欲しい!!!お話は書けないけど会話で語彙力増やすために勉強させて頂けて毎度ありがとうございます💖更新嬉しかったです💖 (2022年9月8日 21時) (レス) @page23 id: 9cf14e7eab (このIDを非表示/違反報告)
羽糸(プロフ) - ひよさん» こちらこそ読んでくれてありがとうございます！！通知うまく反映せずスミマセン。リクエストのやつ…のつもりでした(笑)元々書きたかったネタがあまりにも進まなかったので急遽修正してます！たまにふらっと書きますので宜しくどうぞ❤️ (2022年7月24日 14時) (レス) id: 85bd249cc8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：羽糸 | 作成日時：2021年5月14日 20時
