日常風景 ページ2
「どうしたものか…」
ソードさんと勝負して帰ってきたところ、共有スペースでメタナイトさんが何やら悩んでいる。
『どうかしたのですか?』
「あぁ、宇宙船の部品が劣化してきて不具合が出るようになってな。替えの部品をどうしたものかと…」
そういえば最近メンテナンスに時間がかかるようになった。
その理由はこのためか…
「そういえば今回はどっちが勝ったのだ?」
『私が勝ちました』
「ほぅ、そしてそのソードは?」
『今ブレイドさんと勝負してます』
私とソードさんやブレイドさんでは武器が違う。
私の薙刀はリーチが長く、逃げ場の少ない範囲の限られた船内ではこちらが有利だ。
それでも負けたことが悔しいのか、勝負がついてすぐ、ブレイドさんと勝負し始めた。
「ソードらしいな、だが決着はもう付いたようだ」
そう言われ振り向くと通路の扉が開く。
そこから現れたソードさんは酷く項垂れている。
「まさかブレイドにまで即効負けるとは…」
「失礼な奴だな、お前が馬鹿正直に真っ直ぐ来るからだ。」
そんな中、星への接近を知らせるアラームが鳴る。
「私が見てきます」
そう言ってブレイドさんは操縦室に消えた。
「ソード、お前は良く悪くも真っ直ぐ過ぎる。
それにブレイドはお前の癖を熟知している、そのままでは負け続けるぞ?」
「うっ…はい、精進します」
メタナイトさんはこの様に、その鋭い観察眼で問題点を指摘してくれる。
私自身、いろんな事を学んだ。
自分より大きく力の強い相手に対しての対処法や、攻撃を受けにくい立ち回り。
本当にこの人には感謝してもしきれない。
「卿、そんなに大きな星ではないのですが前方に星を発見しました。どうします?」
「うむ…立ち寄るとしよう。船が壊れてはどうしようもないからな。
あとどのくらいの距離だ?」
「3時間後ぐらいでしょうか、すぐです」
「わかった、急だが各自備えてくれ」
その言葉に3人とも了解ですと返す。
まぁ特に準備するものもなく、主に心の準備をするだけだ。
手に持ったま立った薙刀の様子を見て手入れをする必要はないと判断する。
そして短刀だが、以前使ってみようとしたところ
劣化している様子もないのに切れ味はなく、何より自分自身よく扱えなかったので、
腰に差してはあるがしてはいるが全く使っていない。
そして、ぼんやりと外を眺め
次の星はどんなところなのかなと考えながら、到着を待った。
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雪ごおり - (☆∀☆)メタ様カッコいいです…w頑張ってください!! (2020年6月4日 10時) (レス) id: a181824ba1 (このIDを非表示/違反報告)
渚 - ふくしあさん» 面白い!これだけ長く続くお話は濃いですねー (2019年7月29日 18時) (レス) id: 88dd243b5a (このIDを非表示/違反報告)
ふくしあ(プロフ) - すぴやなさん» ありがとうございます(*´ω`*) (2018年4月2日 18時) (レス) id: 295c39c500 (このIDを非表示/違反報告)
すぴやな(プロフ) - d(´∀`*d){イイネ (2018年4月2日 17時) (レス) id: 55e82045e4 (このIDを非表示/違反報告)
ふくしあ(プロフ) - みつるんさん» ありがとうございます!そのように言って頂けて嬉しい限りです(*´∀`)これを糧にこれからも頑張りたいと思います (2018年4月2日 15時) (レス) id: 295c39c500 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ふくしあ | 作成日時:2017年10月6日 16時