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涼太side



行く場所を考えたけど


やっぱりAと最初に行くのはあの公園がいいなって思って



行き先も告げずに俺が歩き出すと隣に来てくれるA


Aの歩幅に合わせるようにいつもより足を小さく出してゆっくり歩く
それだけで幸せな気持ちになる俺は
必死ににやけそうな顔にクールな仮面をつける


ちらっと隣を歩くAの顔を見ると
可愛くにやけていて



Aも俺と同じなのかなって思ったら嬉しくてちょっと意地悪な俺が出て来てしまう


『なーにニヤニヤしてんの?』



噛みながらにやにやしてないですって答えるAにふふっと思わず笑みが溢れる




2人で肩を並べて歩く道は


どこか心地よくてあの公園みたいな雰囲気が町中を取り巻いている



いいところだよねって話しかけると



カフェの話とかワンピースを買ったお店の話とかをしてくれて


公園の後一緒にそこに行こうって提案しようと決めた


俺もここら辺に住もうかな?

って割と本気で思い始めていたからそう言うと


Aの口から龍友くんの名前が出る



それだけでちょっと拗ねそうなのに


隣に住んでるって嬉しそうな顔で言われたら
単純な俺は幸せな気持ちも感じやすいけど
苛立つ感情も感じやすいみたいだ

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作者名: | 作成日時:2017年8月30日 0時

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