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放課後。
「あれ、飛貴」
靴を履き替えていた雄登は、2人で一緒に帰る飛貴とAに遭遇した。
「雄登は今日も図書館?」
「いやー、それが…最近女子が集まり出してね…」
「…そう。俺らはねー、今から逃げる」
「は?」
「家から逃げるの!」
Aは、屈託なく言い切った。
「家から、逃げる…?」
「うん。……那須くんも行く?」
家。追いかけては来ないのに、避けられぬもの。
ワクワクした。年増の女性に母親の片鱗を求めて抱かれるよりもずっと、楽しそうだ。
「行く」
雄登はそう、返事をした。
.
まずはAが用事を済ませると言うので、3人は地下鉄に乗った。
T駅から徒歩5分ほどで到着する大きな大きな病院には、雄登もまた、見覚えがあった。
ここは___あの時、運ばれた病院だ。しばらくガマンしていたが、エレベーターを降りると特有の香りがする。
「…うえ、っ」
先ほど飲んだ炭酸飲料が胃をせり上がってくるような感覚に襲われた。
「…那須くん!?」
Aが急いで駆け寄ってきた。腕に触れぬようにしてくれていて、彼女は本当に優しいのだと思う。
「…平気」
「平気じゃないでしょー。
どうせ俺ら待ってんだし、座ってよーよ」
飛貴がそう口を挟んでくれたので、雄登と飛貴はベンチに腰掛けた。
息を吸って吐いたら、だいぶ落ち着いた。
「大丈夫?那須くん具合悪いのに…ごめんね」
「いや、こいつの介抱はいいから、ゆっくりお兄さんと話してきて」
Aは軽く頷いて、廊下の先の病室へと歩いて行った。
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LIKKA(プロフ) - しぃかさん» しぃかさん…!燕の歌に引き続き嬉しいです(TT)好きと言っていただけて毎回のことながら舞い上がっています…これからもどうぞ、宜しくお願い致します(^^*) (2017年6月24日 21時) (レス) id: 101efce4a6 (このIDを非表示/違反報告)
LIKKA(プロフ) - みうさん» みうさん!嬉しいです(T_T)更新頻度ばらっばらですみませんでした…。ファンだなんて本当に光栄です。これからも宜しくお願い致します♪ (2017年6月24日 21時) (レス) id: 101efce4a6 (このIDを非表示/違反報告)
LIKKA(プロフ) - くもりさん» くもりさん!覚えています(^ ^)見習うだなんてそんなに大した文ではないです本当に…!暖かく見守ってくださり、ありがとうございました♪ (2017年6月24日 21時) (レス) id: 101efce4a6 (このIDを非表示/違反報告)
LIKKA(プロフ) - もえさん» ありがとうございます!嬉しいです(T_T)最後の展開が早すぎるという私的あるあるになってしまったのにそんなふうに言っていただけて感無量です。こちらこそありがとうございました! (2017年6月24日 21時) (レス) id: 101efce4a6 (このIDを非表示/違反報告)
しぃか(プロフ) - 完結おめでとうございます!作者さんの作品は本当に大好きで、また好きな作品が増えました!これからも、たくさんの作品読ませていただきたいです!ずっと応援しています! (2017年6月24日 20時) (レス) id: cae14c431b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:LIKKA | 作成日時:2017年5月29日 21時