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保健室のカーテンをぐるりと引いたら、誰も龍斗を見ず、誰も龍斗に気付かない。
マスクと眼鏡を外してため息をついて、布団に潜り込んだ。
涙が溢れてきた。
そこでしか生きられない自分と、外から聞こえる笑い声。なんて落差だろう。
自分もそっちへ行きたい。そっちで生きたい。
太陽の下で笑ってボールを投げて、街で大騒ぎして、
そうやって生きたかった、と思う。
.
「むうっ」
飛貴が更衣室に入ると、既にそこには龍我と雄登がいた。
龍我は何やらふくれていて、雄登は単語帳片手に龍我の髪を触っている。
「龍我はなに、ぶんむくれてんの」
飛貴は雄登の鞄から勝手にポテチを出して開封する。
「…龍我いっつもぼっちなんだけど。
ありえなくない？」
「…ん？」
「えっ龍我友達いないのか！？まさかイジメ！？
誰だよ！俺の龍我を虐めたやつは！俺がぶん殴りに行ってやる」
「うっさいな！イジメじゃないから那須は黙ってて」
雄登がショボンとして、
なんだか可哀想になって飛貴はポテチを分けてやった。
って、元々雄登のものなのだが。
「なんかね、龍我のね、
バンゴーが前後のヤツがね？
中3になってから1回も来てないから、いっつも、体育とかボッチなわけ」
「あー…」
「龍我がそんな思いを…
ハッ！俺が留年して中3になれば…」
「学年一位が何言ってんの、全く」
厄介龍我ヲタ(雄登)はほっておいて、
飛貴は龍我に向き直る。
「誰だそいつ。不登校？」
「多分ね。サクマなんたらってゆーんだ」
「え？……作間？作間龍斗？」
「そうそう！！多分そう！」
飛貴は一つ年下の彼の、端正な横顔を思い出した。
.
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LIKKA(プロフ) - れみんさん» 待っていてくださって本当に有り難かったです！作成致しました。「鎖乱れ」またはLIKKAで検索いただけたら出てくるかと思います！宜しくお願い致しますm(._.)m (2019年8月6日 9時) (
レス) id: 39c1d8fd7b (このIDを非表示/違反報告)
れみん(プロフ) - LIKKAさん» LIKKAさんに届いたらいいなと淡い期待で書いたコメントに返信が来たことに驚いてます笑 元気でいらして良かったです。ぜひまたLIKKAさんの書くお話が読みたいです、更新お待ちしてます！ (2019年7月21日 13時) (レス) id: ac965e68ba (このIDを非表示/違反報告)
LIKKA - れみんさん» 本人です。ありがとうございます、無事です。普通にログインできなくなってしまい、近々新しくお話を出すかもしれません。またその時はよろしくお願い致します。 (2019年7月20日 22時) (レス) id: a62f85d459 (このIDを非表示/違反報告)
れみん(プロフ) - 初コメント失礼します！未だにこうして見に来てしまうほどにりっかさんの作品が大好きです、、、病気が完治すること、そして今現在りっかさんが元気でいられていることを願います。素敵な作品をありがとうございました！ (2019年5月21日 22時) (レス) id: ac965e68ba (このIDを非表示/違反報告)
りうね(プロフ) - LIKKAさんの作品のどれもが大好きです。病気が完治することを願っています!! (2018年3月29日 11時) (レス) id: 70e4d97905 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：LIKKA
| 作成日時：2017年8月20日 20時
