マネージャーは、いつも気だるげ

気だるげ 11% ページ13

「もしかしたら嫌がらせだったりして」


瀬見「えっ！？」


「こうして翻弄されている私たちを見て影で笑ってるのかも」


「やっぱり受け取らない方が‥‥‥」

瀬見「ま、待て。早まるなAそうだ、味を見てみよう、味を」


「うん‥‥」


「‥‥‥おいしい。ちゃんと愛はあるっぽい」


瀬見「そうかよかった‥」


瀬見「Aは、彼氏作りたいとか思ったりしないのか」


「……ん───」


「それなりに。一般女子の不健全な好奇心は持ち合わせてるけど、それを満たすために頑張って行動するほどでは無い」


「要するに、エ〇に興味はあれど、そこへたどり着くまでのプロセスが、ちょーめんどい」


瀬見「いや、わかりやすく言い直さなくていい。あと俺はもっと純粋な、レベルの質問をしたつもりだったが」


「まぁそういう不健全さだけ、男子に近づくのも失礼だし。いつか私を頑張らせてくれる人が現れたとき、ちゃんとした恋が、できるんだと思うよ」


瀬見「お前、真面目だな」


「で、結局誰だったんだろ？」


……………………………………



「ちょっと待って、ほんとにこれ誰の？
なんかお腹の調子が……よく考えたらこのご時世に送り主不明の食品食べたりするとか、危険すぎるんじゃ」



瀬見「大丈夫だ。あの味はお前の愛を感じる、純粋の味だった。不穏なことなんて何一つ──」


ｺﾞﾄｯ…… 盗聴器(ボイスレコーダー)


「…………事件」


瀬見「お、落ち着け。なにかの間違えだ。
まだ、チョコと、こいつが関係あると決まったわけじゃ。」



？「どうかしたの？A」

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