マネージャーは、いつも気だるげ (ページ12)

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気だるげ 10% ページ12

……サプライズ……

朝

「あ、おはよう。瀬見……」

瀬見「おう、はよ。」

「今日も、寒いね…。こう寒いといっそう学校に、住み込みたくなるよ……」

瀬見「そこは普通、家から出たくなくなるべきなんじゃなねぇ。だるがりとしては、変な所真面目だな」

「……ん？」ゴソゴソ

水嶋さんへと書かれた箱。

瀬見、A「……」

モブ「今日さー先輩にチョコあげるの？」

モブ「もちろん。ちゃんと作ってきたもん。」

本日2月14日

瀬見「なんだその絶望を、まき散らされたみたいな顔は」

瀬見「その包み、日付的におそらく、とゆうか間違いなく、バレンタインチョコならぬ逆チョコだろ。リアクションおかしくないか‥‥‥‥」

「わかってる……」

「逆チョコとか、もらえない方がいい……。もらえたとしても、こんな存在感あるのじゃなくて義理がいい」スーーッ

瀬見「そんな距離を置かなくても‥‥‥。とゆうか、なんでだ？もしかしてチョコ嫌いなのか？」

「いや‥‥、チョコ自体に罪はない。ただ本気チョコに対して、真摯な対応ができる自信が、全くないから、つらい」

「事実中学の卒業文集で、告白しても返事をくれなさそうな女子第一位に選ばれた実績が。
アイムチャンピオン」

瀬見「1クラス約30人分のお墨付きか。なるほど」

瀬見「ところで、これ、誰がくれたんだ？」

「そういえば名前書いてないね」

瀬見「朝、田中が少し席をはずしている間に、カバンに忍ばせかと考えると、同じクラスの人っぽいなぁ」

「確かに‥‥‥」

「あ、なんかメッセージっぽいのがついてる‥‥‥」

いつもあなたを見ています

「筆跡を極力なくさないなんて、よっぽど試合なのかな‥‥‥‥」

瀬見「そうだな。」

瀬見(申し訳ないが、少しだけ、事件の匂いを感じる──)ｿﾞｯ