110振目：吉光の名は伊達じゃない！ ページ29
あの日から、高い確率で、骸骨状の手下が出陣先に出てきた
長「主、ただいま戻りました」
玄関で靴を脱ぎ、主に向かって、一礼した
『ご苦労、報告は一息ついた後で構わない』
と言って、白い髪を翻し、トントンと廊下を歩いて行った
そこに、Aと入れ替わりになって、歌仙と蜂須賀がやってきた
歌「お疲れ様だったね。今回はどんな感じだったんだい？」
長「さほど変わりはない。場所が場所だったかもしれんが」
蜂「今日はどこに出陣していたんだ？」
薬「今日は厚樫山だな。久々に行くのもいいもんだな。土産もあるぜ」
と言って、薬研は鹿が庭に置いてあると告げ、大広間に向かっていった
歌「よく薬研はいつもあんなのを持ってくるね。うちは大所帯だから、助かるは助かるけどね」
と少し微笑んで、江戸紫の髪の毛を優雅に揺らし、蜂須賀と共に庭のほうに向かっていった
その二人の背中を少しだけ見送り、今日の戦報告の準備の為、自室に向かう
簡素な彼の部屋に入り、防具を一通り外し、杜若のようなカソック姿になる
報告書を取り出し、筆を執り、墨を紙に滑らせる
主に言って、顕現一周年の時に値を張るものを買っていただいたので、そこいらの物とは格別に違う書き心地だ
長「こんな程度か」
きっちりと書き込み、乾かしてから静かに丸め、廊下に出た
鯰「あれ、長谷部さん報告ですか？」
粟田口部屋の前を通ると、スッと障子が開き、鯰が長い髪を垂らして、そう聞いてきた
長「そうだが。お前もついてくるか？」
振り向きざまに答え、問うと、行きます!、という声が背中から聞こえた
失礼します、と声をかけると
『入っていいぞ』
と返ってきた
人を駄目にするソファにぐでんと横になり、こちらを見ていた
長「報告です。今回の厚樫山では旧式だと思われる骸骨型の手下を発見しました」
『撃破は？』
長「もちろんです。視認できたものはすべて破壊しました。ただ、今までものとは少し異なり、装備が付いていました。ですので、これからは雑魚でも強くなる可能性が大きく見受けられます」
『そうか。報告書は後でゆっくり目を通しておく。隊長ご苦労だったな。鯰尾もご苦労。二人ともおやつは多めにとっていいぞ』
と言って、二人を部屋から出した後
彼女の部屋には、
『はぁ』
というため息が一つだけ響いた
※うちの本丸では極は実装いたしませんのでご注意を
111振目:これで、最後だ！→←109振目:「さあ鳴狐、渾身の一撃を！」
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浅葱 - 凄く面白いです！！更新頑張って下さい♪( ´▽｀) (2016年12月3日 20時) (
レス) id: d80fc865bb (このIDを非表示/違反報告)
海軍少佐(笑)(プロフ) - 宇真さん» そんな!!!!!!! お褒めに預かり光栄の限りです!!!!!!! 応援、ありがとうございます!!!!!!! (2016年5月6日 20時) (レス) id: e5fa4bd0ea (このIDを非表示/違反報告)
宇真 - すげぇ......クオリティたけぇ!!ヤバい！超面白かったです!更新頑張ってくださいね! (2016年5月6日 7時) (レス) id: d4e7b0622d (このIDを非表示/違反報告)
海軍少佐（笑）(プロフ) - 蛍丸Loveさん» ありがとうございます!!!!!!!!!!!!!! (2016年4月4日 12時) (レス) id: 652c187a69 (このIDを非表示/違反報告)
蛍丸Love - 超おもしろいです(≧ω≦) (2016年4月4日 12時) (レス) id: a5aa08454a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海軍中佐(笑) | 作成日時：2016年2月18日 23時
