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109振目:「さあ鳴狐、渾身の一撃を!」 ページ28

審神者部屋に二人がやってきた

いつもと比べると元気がない


『今日の出陣はご苦労だったな。愛染、誉、お前が一番多いぞ?』

愛「おう…」

スッと人差し指で、今日の出陣のデータを見返し、政府に送った


愛「主さん、俺さ、手下のやつ一匹逃がしちゃって…」

五「愛染君のせいじゃないです。僕のせいです」


ぽつり、ぽつりと気まずそうに言い出した

愛「ごめん、主さん」

五「ごめんなさい、主様」


泣きそうな声が謝りの言葉を結ぶ



はぁ、とため息が聞こえた

そのため息に驚く二人に



『何をそんなに謝る?』


とケロリとAは返した


『彼奴の手下一匹くらい逃したところで何も支障はない』


とニコリと笑った

愛「ほんとか?」


『この私が言ってるんだ。間違いはない』

五「でも…」


『全く、お前等がそんなにしょげるとは思っていなかったぞ。


仕方ない、何か欲しいものがあるなら買ってやるよ。何がいい?』



と、通販サイトを開く


ここに来い、と布団の上で胡坐をかいた膝の上に二人をのせる



愛「いいのか?」

『おうよ。一つだけなんか買ってやるよ』


五「じゃ、じゃあ、僕ポン・〇・リングがいいです!」

照れてるのか、顔がちょっとだけ赤くなっている


『いいぜ? 愛染は?』


愛「俺はプリンがいい!」


目がキラキラしてきた



『いいか? お前等、このことは内緒な? 一期にもほたにもな?』


愛「おう!」

五「はい!」


通販のサイトを閉じ、スッと開いていたウィンドウをすべて閉じた



五「あの、主様、今日は一緒に寝てもいいですか?」


目をこすりながら、こてん、と首をかしげる


『いいよ、愛染も来るか?』


愛「おう…」


どうやらこちらも眠そうだ

邪魔な髪の毛を後ろで軽く結んで、Aは布団に後ろ向きに倒れこんだ


片腕を伸ばすと、二人が頭をのせた


『おやすみー』


と言って、もう片方の腕で、空を切ると電気がふっと消えた



心地の良い暗闇が眠気を誘った









この時は誰も知らなかった


この一匹が命取りになるということを









________________

110振目:吉光の名は伊達じゃない!→←108振目:笑いなよ、にっかりと



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浅葱 - 凄く面白いです!!更新頑張って下さい♪( ´▽`) (2016年12月3日 20時) (レス) id: d80fc865bb (このIDを非表示/違反報告)
海軍少佐(笑)(プロフ) - 宇真さん» そんな!!!!!!! お褒めに預かり光栄の限りです!!!!!!! 応援、ありがとうございます!!!!!!! (2016年5月6日 20時) (レス) id: e5fa4bd0ea (このIDを非表示/違反報告)
宇真 - すげぇ......クオリティたけぇ!!ヤバい!超面白かったです!更新頑張ってくださいね! (2016年5月6日 7時) (レス) id: d4e7b0622d (このIDを非表示/違反報告)
海軍少佐(笑)(プロフ) - 蛍丸Loveさん» ありがとうございます!!!!!!!!!!!!!! (2016年4月4日 12時) (レス) id: 652c187a69 (このIDを非表示/違反報告)
蛍丸Love - 超おもしろいです(≧ω≦) (2016年4月4日 12時) (レス) id: a5aa08454a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:海軍中佐(笑) | 作成日時:2016年2月18日 23時

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