【刀剣乱舞】 刀と人の子 ３

106振目:貴様の動き、全て見えているぞ！ ページ25

ようとした


だが目の前にあったのは、Aのブーツのプラットフォームだった



ｶﾞﾂﾞﾝ


えげつない音で、女の顔を蹴り上げる


その瞬間に他の審神者達の様子が戻った


どうやら蹴り上げた瞬間に水晶玉が粉々に割れたらしい


会場中に、「主!」 「主様！」と歓声があがる




『さて、この状況を見てまだ反撃をしようと?』


「えぇ。親の顔を蹴った子にはお仕置きしなくてはならないからねェ！」



ﾄﾞﾝ


と鈍い音がして、薙刀を床に突いた



すると、上から横からどんどん黒い煙やらなんやらを纏った骸が湧いてきた



流石に身の危険を感じ、すぐさま後ろに跳び、加州いるところまで戻った



「精々、楽しんでくれるかしらァ？」


と言い捨て、またもや大太刀の肩に乗り、姿を消した



『やってくれる』



顔を歪め、唇を噛み締める


加「ま、大きな被害が出る前でよかったじゃん。さっさと片ずけよ」


次「でもさぁ、これどーやんのさ」


『知っらねぇ。適当にやっとけばなんとかなるっしょ』



ケラケラと笑い、素手でボキリバキリと順調に骨を折っていく


たまに、握力だけで頭蓋骨を割るのは絵面的にヤバいのでやめてほしいのだが

それを見た、刀剣男士は同じように骨を折っていく



鶴「こいつら、普通に折っていいのか？」


と先ほど演練をした本丸の鶴丸が駆け寄ってきた


安「多分大丈夫じゃない？ 主普通に折ってるし」


鶴「き、君たちの主は中々驚きがあるな」



驚くというよりも若干引いているような表情でAを見つめる


堀「ま、うちの主さんは強いからね！ 僕達も負けてられないよ!」



そういって、再び骸の中を駆け巡り次々に粉々にしていく


次郎太刀に関しては、一度振るだけで、何体もの骸が吹っ飛ぶ様は見ていて清々しい



五虎退も短刀だからって負けてはいない


機動を生かし、骸の首に乗り上げ、確実に敵の頭に刀の柄の部分で強く打つ



その様子を、危ない、危ないと感じ、「あぁ、恐ろしや、恐ろしや」とか「若いもんは元気がいいのぅ」とぼやく年寄り審神者もいれば


はたまた「かっこいいなぁ!! 俺もいつかああなりてぇ！」とか「怖いよぉ!骸骨怖いよぉ！」と目を輝かせる子供審神者や、怖くて泣いてしまっている子供審神者もいる


「早く政府に連絡しろ! こっちは帰りのゲートの調整してるんだ!」 「もうすぐできるわ!」とエンジニア系審神者が腕を動かしている



さぁてもうすぐ帰れそうだ

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