94振目:今日はどんな驚きが待ち受けているかな？ ページ13
「っじ! ある…! あ…!! あるじ!! 主!!!」
『っ!』
ハッと目が覚める
加「大丈夫? 道場で倒れてたけど…」
どうやら声が消えた後、そのまま倒れていたのを加州が見かけ、彼女の部屋まで運んできた
というのが今までの経緯だった
『まだ少し頭が痛い。夕飯まで寝かせてくれ、と言っておいてくれ』
加「うん、言っておいたよ」
『へ?! え、速くね!?』
へへーん、と少し胸を張って、
加「どうせ主の事だからそういうと思って、長谷部とか光忠さんには言ってあるよ」
そっか、と一言つぶやき、深いため息をついた
外は相変わらず太陽が地面を乾かしている
『なぁ、加州。お前は私と会ってから今まで幸せだったか?』
開けられた障子の向こうを見て、加州に問う
あの声が言っていた、「ちっぽけな幸せ」という言葉がひっかかったのだろう
外を向いていた彼女の顔を両手で自分に向けさせ、
加「何言ってんの? 幸せだったに決まってんじゃん。違ったら、今主のそばになんていないから」
とおでこ同士をくっつけて言った
『……よかった…』
その言葉を聞けて、心から安堵したのか、次第に瞼が重くなっていく
加「じゃあ、今日は特別に俺が膝枕してあげるね」
頭をゆっくり加州の太腿に乗せて、意識を手放した
＿＿＿＿
加「なんで、こうも無茶ばっかりするかなぁ。
全部を背負わなくてもいいのに。
俺だって、強いし、初期刀なんだよ?
それに主の事誰よりもわかってる」
さっきとは打って変わって気持ちよさそうに眠る彼女の頬を撫で、髪を梳く
前「失礼します」
音を立てずにゆっくりと襖が開かれた
加「何? どうかしたの?」
前「いえ、主君のご様子を見て来いと薬研から言われたので。場合によっては薬を調合すると。
主君は体調不良か何かでしょうか?」
その問いに、加州は
加「多分だけど、体調不良とかの問題じゃないんじゃない?
最近は結構規則正しい生活してるっぽいし。ご飯とかもしっかり食べてる。
それに出陣とか、道場とかで体動かしてるし。
あくまで俺の考えだけど、主は太郎太刀とか御神刀に任せた方がいいと思う」
前「左様ですか。薬研には薬はいらない、と申しつけておきます。
太郎太刀様をお呼びいたしましょうか?」
加「いや、今日は主も疲れてると思うし、やめておく。ありがとね」
いえ、と言って前田は静かに部屋に戻っていった
95振目:…仕方ありませんね→←93振目:さあ、とっとと戦場に行こうぜ。
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浅葱 - 凄く面白いです！！更新頑張って下さい♪( ´▽｀) (2016年12月3日 20時) (
レス) id: d80fc865bb (このIDを非表示/違反報告)
海軍少佐(笑)(プロフ) - 宇真さん» そんな!!!!!!! お褒めに預かり光栄の限りです!!!!!!! 応援、ありがとうございます!!!!!!! (2016年5月6日 20時) (レス) id: e5fa4bd0ea (このIDを非表示/違反報告)
宇真 - すげぇ......クオリティたけぇ!!ヤバい！超面白かったです!更新頑張ってくださいね! (2016年5月6日 7時) (レス) id: d4e7b0622d (このIDを非表示/違反報告)
海軍少佐（笑）(プロフ) - 蛍丸Loveさん» ありがとうございます!!!!!!!!!!!!!! (2016年4月4日 12時) (レス) id: 652c187a69 (このIDを非表示/違反報告)
蛍丸Love - 超おもしろいです(≧ω≦) (2016年4月4日 12時) (レス) id: a5aa08454a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海軍中佐(笑) | 作成日時：2016年2月18日 23時
