-32- ページ36
こんな光景を目の当たりにして、その言葉を清々しいほど軽く言ってのけたクライナーに若干違和感を覚えた。
「えっ!?毎日こんなことして……?危ないじゃないすかっ」
「いえ、二人とも元々体の作りが少々一般人とは異なるようなので…」
「はぁ…」
"体の作りが違う"というのも、この光景を見ていると、なんとなくでも理解せざるを得なかった。
「あの二人は極端に仲が悪くて。コファギンレは普段、もっと大人しいんですが…ルコリハーダのことになると自棄にムキになるんですよ」
「へぇ…」
「まぁ彼は昔何かあったみたいなので、こういう風に接することの出来る相手がいる…というのは、ある意味いいかもしれないんですけどね……あぁ、やりすぎは駄目ですが」
クライナーは少し苦笑して話す。
そんな彼に、小さな本音を少しだけ溢した。
「でも何か、いいですね。こうやって気を使わず喧嘩できる相手がいるっていうのも」
私は少し羨ましかった。
私には、まだそういう相手がいなかったから。この世界でも、前の世界でも。
遠い目をして彼らを見ていると、
「…あなたもきっと、見つかりますよ。」
優しい目をした彼は、柔らかい声音でそう呟いた。
「えっ?」
ーこの人、私の心を読んだの!?そういや、こういうの前にも一回あったような。
「あぁ、すみません。お気になさらず」
「あ、あぁはい」
「…では、そろそろ行きますか」
「へ?どこへ」
「"部活見学"ですよ。まだ、バスケ部しか見ていないでしょう?」
「えっ、連れていってくれるんですか?」
「リグオミ達はこれから練習ですし、私たちはどうせ暇なので…それに、どこの部活がどの部室かも分からないでしょう?」
「そうなんですよ…ありがとうございます!」
ー良かった、これで部活見学に行ける!
「いえいえ、いいんですよ。」
そう言うと、彼はニコリと笑った顔を、ふいと彼らの方へ向ける。
「ちょっとー、二人とも早く行きますよ。」
すると、結構本気な目をしたコファギンレが攻撃しながらこう言った。
「待てクライナー。あとコイツを7発くらい殴らないと気が済まない」
それに便乗し、攻撃の手は止めずにルコリハーダも喋りだす。
「待てクライナー。あとコイツを7回くらい切り裂かないと気が済まない。いや切り刻むわ。微塵切りだこのやろー!!」
〜 〜 〜 〜 〜
クライナー怒らせるのはやめました(*^^*)やっぱり平和が一番ですよｗ
ではリメイク作業続行しまーす!!
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 8人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
菜波(プロフ) - 初めてオリジナル見ました！とっても面白いです(^^)d更新頑張ってください！！ (2013年5月27日 20時) (
レス) id: 581295fc3e (このIDを非表示/違反報告)
桜蝶姫(プロフ) - 面白いっす！！自分だったらきっとここまで書かないでしょうｗ (2013年5月24日 20時) (レス) id: 6b7ce34b11 (このIDを非表示/違反報告)
＊りぃむ＊@Natsumi(プロフ) - 凄いです、とても面白いです(´｀＊)ここまで良くかけると尊敬しますｗこれからも頑張ってください、続き楽しみに待ってます＊ (2013年5月23日 23時) (携帯から) (レス) id: 5bbbbd63fc (このIDを非表示/違反報告)
メイプル・コルグエフ(プロフ) - オリジナルでここまで書けるなんて凄いです！がんばってください！！ (2013年5月23日 18時) (レス) id: 6725dd056b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：cry | 作成日時：2013年4月8日 22時
