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すると
「あー…誰〜?」
中から、やる気の無さそうな男子生徒の声が聞こえた。
どうやらその生徒はソファで寝ていたらしく、アイマスクを外しながらゆっくりと起き上がる。
暗闇で外見はよく分からなかったが、アイマスクの下から覗く赤い瞳が光っていた。
それに続いて、他の数人もこちらに顔を向ける。
「何であなたは、部活中に寝ているんですか…それに電気くらいつけましょうよ」
クライナーが呆れたように、その相手に問いかけた。
「しょうがないじゃん、昨日寝てないんだから。暗くないと眠れないし」
相手は欠伸しながら面倒くさそうに答える。
「また夜遊びですか?もう、程々にしてくださいね」
「夜遊びって言っても女じゃないよ〜?ゲームだから」
「どちらでも駄目です。それより、部活見学に来たのですが…」
「えっクライナー、ゲーム部入んの?」
「私じゃありません。彼女です」
クライナーが私の方を向いたので、軽く挨拶をした。
「あぁ、どうも」
すると相手は、
「…え……"彼、女"?」
相当驚いたのか、目を丸くして動きを止めた。
「あ…えぇ、はい」
彼が驚いた理由がいまいち分からなかったが、とりあえず小さく返事をする。
その瞬間。
「…―っ!?」
姿が見えないほど遠くにいたその少年が、一瞬の間に顔と顔がぶつかるほど近くに来ていた。
燃えるような赤い瞳が、私を捕らえる。
さらに、彼の両手が"燃えていた"。正確に言うと、彼の両手の上に炎が揺らいでいる様に見えた。その炎が、少しだけ彼の顔を照らしている。
あの位置からジャンプしてきたのだろうか。その状態で一瞬宙に浮いていた。
そんな光景を声も出せず驚く私に、彼は一言、
「うわ…」
冷や汗を浮かべながら、そう小さく呟いた。
その瞬間、部屋の明かりがパッとつく。
明かりがつくと同時に、彼の手の上の炎も消えていた。
「あ、え、」
やっとのことで小さく声を絞り出して、後退りをすると体勢を崩してよろけてしまった。
それをタイミングよくコファギンレがキャッチする。
「おい、びっくりしてるだろ」
「悪い悪い」
そんな忠告を軽く受け流して、彼は私に向き直る。
「いや、いや〜、…格好悪いとこ見せちゃったね。まさか女性が来るなんて思わなくてさ」
「え…はい…」
多少驚きを隠しきれずに答えると、相手はこう尋ねてきた。
「あれ、もしかして君って俺と同じクラスの…」
「…?あなたは、C-3ですか?」
「そう!君は"アモール"だったよね?」
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菜波(プロフ) - 初めてオリジナル見ました！とっても面白いです(^^)d更新頑張ってください！！ (2013年5月27日 20時) (
レス) id: 581295fc3e (このIDを非表示/違反報告)
桜蝶姫(プロフ) - 面白いっす！！自分だったらきっとここまで書かないでしょうｗ (2013年5月24日 20時) (レス) id: 6b7ce34b11 (このIDを非表示/違反報告)
＊りぃむ＊@Natsumi(プロフ) - 凄いです、とても面白いです(´｀＊)ここまで良くかけると尊敬しますｗこれからも頑張ってください、続き楽しみに待ってます＊ (2013年5月23日 23時) (携帯から) (レス) id: 5bbbbd63fc (このIDを非表示/違反報告)
メイプル・コルグエフ(プロフ) - オリジナルでここまで書けるなんて凄いです！がんばってください！！ (2013年5月23日 18時) (レス) id: 6725dd056b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：cry | 作成日時：2013年4月8日 22時
