【安らかになれ】月浪トウマ ページ8
その時、ポンッと頭に手を乗せられた感覚がした。
それと同時に、クスッと微かに微笑んだ気もした。
ト「僕は、Aを同情したりとか、そんなのはしない。
だってAは、前の僕と何処か似てるから」
その言葉に、附せていた顔を上げた。
ト「前の僕もAと同じ、ずっと孤独を感じてた。同情されたらいつもイラつきを覚えてた。“心の中では見下してんだろ”って。
そんな時に、出会ったんだ。あの二人と...」
月浪君は、何処か懐かしむ様に、目を細めた。
ト「だから、Aの気持ちも、何となくだけど分かる気がするんだ。嘘だとか思われるかもしれないけど、本当に」
必死さが混じったその言葉は、普段の月浪君とは何処か違うような気がして、何故か笑ってしまった。
『あはは....!!ふふ...(笑』
ト「..........!!!珍しいね。Aが笑うなんて。それに、僕何か可笑しなことでも言った?」
『いえ...っ..違うんです...ふふ(笑』
何故か笑いが止まらない。
可笑しな程に、笑いが込み上げてくる。
『ふふ....はは』
....あれ...
なんでまた...涙が....
『こんなに泣いたの...初めてだ...』
先刻とは何かが違うこの涙は、悲しみから来る涙ではないと、直感的に思った。
『あの...申し訳無いのですが...暫くはこのままにしてもらっても良いですか...?』
今はとても落ち着きたい。落ち着いて、現実を受け入れようと思った。
私の心を察したのか、月浪君は静かに頷き、優しく受け入れてくれた。
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地炎 美羅(プロフ) - 千樹観音さん» 最近忙しいのですか?私は毎日この作品読んでます。本編もマジです!!いつでも更新待ってますよ (2018年8月2日 21時) (レス) id: 58dbd0a658 (このIDを非表示/違反報告)
地炎 美羅(プロフ) - 新しい作品を作ったのでよかったら見てください (2018年7月14日 2時) (レス) id: 58dbd0a658 (このIDを非表示/違反報告)
地炎 美羅(プロフ) - 千樹観音さん» お久しぶりです。今,『恋する人体模型』を書いているのですが貴方の言った通り不動明王のセリフ分かりにくいですね… (2018年7月4日 22時) (レス) id: 58dbd0a658 (このIDを非表示/違反報告)
地炎 美羅(プロフ) - 千樹観音さん» 前にも言いましたが、私はいつでも更新待ってますよ (2018年6月25日 18時) (レス) id: 58dbd0a658 (このIDを非表示/違反報告)
千樹観音 - 地炎 美羅さん» ま、まあ。落ち着きなはれ(は 他に目標にする人は幾らだって居るというのに有難う御座います← 今はもう機器を貸すのが多くなると思うのであまり更新は出来てきませんが頑張ります(なんの報告 (2018年6月25日 18時) (レス) id: 692896f186 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:幹葉ミキハ | 作成日時:2018年6月9日 21時