知らない世界 (ページ5)

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警備センターに連れてこられた、嶋﨑と岡﨑はそこに居た人達から質問攻めにあっていた。

「地球ってどういうとこなん？」

そう聞くのはナガオ。

「日本ってええとこ？」

続けて、キョウヘイ。

「こことはやっぱり違うの？」

ミチエダが聞く。

「質問攻めしたら可哀想やろ？……で、服はみんなもこんな感じなん？」

「リュウセイも質問してるやん」

すかさず、ジョウイチロウがつっこむ。

「食べ物とかどうなってん？」

そして、オオハシ。

「えーと……、地球は丸くて青いです。日本はええとですよ？こことは少しだけ違いますね。服は色々あるんですけど、僕達はたまたまジャージです。食べ物はどうでしょう？まだわからないです」

岡﨑が戸惑いながらも、丁寧に答えた。

「あのー、皆さん、簡単に僕たちのことを受け入れてくれてるのは嬉しいんですけど……怪しいとか思わないんですか？」

嶋﨑の疑問に、思わん！と即座に全員から返事される。

「こんな可愛らしいの、怪しいわけないやん！」

ダイゴが嶋﨑の頭を撫でながら言う。

「困ってる人を助けるのが俺らの仕事やから」

キョウヘイが誇らしげに言った。

「他にもこの国の施設の管理や、侵入者の取り締まり、トラブルの対応もしてる」

ジョウイチロウが付け加える。

「侵入者……」

嶋﨑がつぶやく。

「いやいや。君らは取り締まりやなくて、保護やから」

そして、またジョウイチロウがつっこむ。

「あ！皆さん、もうこんな時間です」

ナガオが壁掛けの時計を見て言った。

「もう1時か、寝な。よし、解散！2人はここの仮眠室使ってええから」

オオハシが言うが、岡﨑が質問する。

「まだ外明るいですけど、寝るんですか？」

「おん、そうやで。普段なら、皆、寝てる時間やねん……じゃあ、わかった。俺も泊まるわ。不安やもんな！」

「そういことでは……」

「ないんやけどなー……」

と2人は呟きつつも、オオハシに甘えることにした。