ライフ・オブリージュ5【暗殺教室】

ゲーム242 ページ42

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「本日は私の我が儘にお付き合いしてくださり、ありがとうございます」

「……その日本語は？」

「与那城さんを正式に勧誘するために、この約2ヶ月猛勉強しました。少し可笑しいところもあるかもしれませんが、許してください」




……いや、ローダンさんの日本語は上手い方だ。さっきまでで誤りがあるのなら……強いて言うと、「許してください」くらい。でも別に気にはしない程度だし。

……でも分かった事が１つ、ローダンさんは化け物である。




「それで……Aさんの事ですよね」

「はい、彼女のあの時のマジックを見て感銘を受けました。是非、我が事務所に入ってほしいのです」

『……具体的に教えてほしいです』

「そうですね……まずは、緊張せず堂々とマジックをする事、これは重要な事です。それとポーカーフェイス、彼女は笑顔を決して無くす事がありませんでした」

『……』




……ポーカーフェイスは分かるが、堂々とマジックをする事……か、これも必要なんだね。マジックの質だけが問題ではないのか。

ローダンさんは話を続けた。




「そして、参加型のマジックは一部では一瞬で相手の心理を読む必要もあります。これはマジック業界でも難しいのですが……それを彼女はやっていた、プロと競い合う事も出来るでしょう」

『……』

「Aさん、何か聞きたい事とかあるか？」

『……私は、マジシャンで食っていけますか？自分はそうとは思えないんです』

「あなたなら、必ず世界一のマジシャンになれるでしょう。いや、私が世界一のマジシャンにならせてやります！」




そう言うローダンさんの目は希望に満ち溢れていた。

私はやれるのだろうか、確かにマジックは好きだしよくやってた。ただの趣味だったマジックが、今変わろうとしている。




「Aさん、君もあの才能で悩んだのではないか？」

『……それなりに』

「君の才能は、この職業だと大いに役に立つ。俺も君のマジックのスキルには感銘を受けた、きっとAさんにとって天職だろう」

「手続きするまでにはまだ余裕もあります、今年の4月末までです。始まるのは来年の9月、じっくり考えてほしいです」

『……分かりました』




じっくりと、考える事にしよう。



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