ライフ・オブリージュ5【暗殺教室】

ゲーム221 ページ21

.



逃げたと思えば、死神のアナウンスが鳴り響く。

まるでゲームのような感覚、イメージ的にはマリオではなくゼルダイメージだ。




「役割を決めて3手に別れよう、狭い屋内じゃ、全員でいても身動き取れない」

「「賛成」」

「じゃあA班、俺、前原、A、カルマ、木村、村松、吉田、渚、岡野、千葉、茅野。連絡役の茅野以外はバトル要員だ」




と、着々と進めていった。

だけど、私は死神には会いたくない。これは勝手な私情だけど、本当に会いたくない、とくにあの瞳は見たくもない。


ダメ元だけど、悠馬に言ってみよう。




『悠馬、この班にいたら死神に遭う確率高いよね』

「多分一番高いな」

『私さ、違う班に出来ない？死神になるべく会いたくない。めっちゃ私情だけど』

「それって数日前襲ってきたってのが理由？」

『それもあるけど……』




言えない、ディープキスしてあの目が怖くなっただなんて言えない。いや目が怖いくらいなら大丈夫だけどディープキスなんて言えない。

悠馬の頭上には？が浮かんでいる。……しょうがない、悠馬にだけ、悠馬にだけ話そう。


私は悠馬に耳貸して、と言う。




『あの襲われた時、見事にディープキス食らって、その時の目が怖くて姿見たら思い出すし……なるべく離れたい』

「え！？……しょうがない、Aには指示は出さない。だけど一応このイヤホンを片方つけてて。俺が持ってるマイクからA班状況を把握してくれ。あと迷子になるなよ？」

『逆に今だと方向音痴が役立つかも、ケイドロの時捕まらなかったみたいに』




だと良いけどな、と悠馬は苦笑い。

でも本当に役に立つかもしれない、死神も考えられないような予想を上回れば。



.

ゲーム222→←ゲーム220

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す