夢のような現実 ページ6
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「な〜んてこともあったよねぇ、懐かしいね」
「そうね懐かしいっすね」
「今更なに?って思ってるでしょ」
「思ってないよ、思ってない。でもそういうのって女の子の思考だよね」
「そういうのって?」
「だから、わたしたちってあんな時もあったじゃない?あんな出会いしたわよね、エモ〜〜〜い、みたいな」
「出たそのキャラ」
「アハハハハっ、やめなさい?そのお前またかよみたいな顔」
付き合ってもう8年?になろうとしてる。
いや〜長いよね。
あんな現実すぎる夢見ちゃったらそりゃエモいモード入るでしょうよ!
というか、夢なのか?ってぐらい私たちの出逢いそのままだったなぁ。
彼は面倒くさそうに答えてましたけど。
あんなに甘〜〜〜いベビーフェイスなのに、恋愛は意外とドライですね。
それは付き合ってから知ったことです。
「その女の子の思考ってやつ?歌にしてもいいよ?笑」
「Nissy entertainmentの1つにどうぞ〜」
「アハハハハっ、俺の歌は実体験じゃないから」
「僕の歌は1つのストーリーになってるのね、頭の中で台本があって、それを歌詞にしてるんだけどさ、、、、、、」
仕事の話が尽きない彼。
いろいろ考えることがあるみたいで、たまにパンクしそうになってることも。
「もうほんとさ〜」ってリビングのテーブルにうなだれて、悩む姿を沢山見てきた。
人を幸せにするために、エンターテインメントを日々追求する彼は、かっこいい。
でもその裏でたくさんの努力と我慢をしてきたんだなぁ。
「いつもお疲れ様 💋」
キスして、おやすみ。
いつの間にか寝落ちしている彼に。
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作者名:niki | 作成日時:2023年2月20日 2時