・ ページ15
「洗濯物回してくれたんだ！ありがとう！」
「どういたしまして。」
「じゃあわたし畳んどく！」
「いいよ、一緒にやるよ、あ、これ携帯、」
「えっ？！待って嘘でしょ？！一緒に回したの？ありえないんだけど」
「、、、これ俺が悪いの?おかしくない?そっちでしょどう考えても」
「そもそもあんたがポッケに携帯入れたままにしてるからでしょ、いつも洗濯物全部確認する?洗濯物回す時俺のポッケに何か入ってないかな?ってやってる?してないやろ?」
「出ました理屈ばっか並べて」
「いやいや、いま俺の理屈っぽいの関係ないやろ
、今回は俺悪くないやろ」
「、、、はぁ」
洗濯して乾燥された状態で見つかったわたしの携帯。
さすがに電源はつかず。
昨日ポケットに入れたまま脱いで、そのままにしちゃってたみたいだ。
素直に ごめんね と ありがとう が言えない私。
ケンカになると、理屈っぽく論詰めしてくる彼。
言ってることは正しい、確かに正しい。けど文字が多すぎて入ってこない。
「俺が悪いと思ったら謝るけど、悪くなかったら謝らない」っていつかのメディアで言ってたのを思い出す。
「聞いてます?」
「そうやって無視するよねいつも」
「聞いてますけど。」
「聞いてるなら返事してもらっていいすか」
「マネージャーと連絡取るから携帯貸してください」
私の良くないところ。無視して態度に出すところ。
長年の付き合いでそれを知ってるから、彼はもう無駄に話しかけに来ない。またかって呆れてる顔してる。
「それ終わったら打ち合わせ行ってくる」
「家いてもお互いに良くないでしょ、連絡とれた?携帯貸して」
「その言い方なんなの」
「いやいや、あなたでしょ、お互い様よ?」
「、、、」
荷物を持って、こんな夜から仕事に向かった彼。
雰囲気最悪だ。お互い仕事集中できないだろうな〜。
ちゃんと謝らないとな。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 58人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：niki | 作成日時：2023年2月20日 2時
