【ハイキュー！！】うそからはじまる。 (ページ5)

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「確かに、Aがやっちゃったことはよくないけどさ」

少し考える素振りを見せながら一静はゆっくり口を開く

昨日、事のあらましを一静に伝えたが時間も遅かったので
詳しいことは明日の学校で、ということになった

「……好きな奴に話しかけられて、冷静でいられる奴の方が少ないと俺は思うよ。
だから、正直に言えばきっとまだ間に合うよ」

ぽんっ、と

言葉と一緒に、自分のよりもずっと大きな掌が
少し荒さを含み頭に落ちてくる

さっきまで笑ってて、優しい顔してたけど
やっぱり一静も少し怒ってるのかな

「……ごめん、あと、ありがと」

「ん。まあ、Aもちゃんと自分がやっちゃったことはわかってたし、それに知ってるからね、Aがどのくらい岩泉のことが好きか」

だから、頑張ってね

そう言って笑いながら掌は離れていく

幼馴染みの一静には何度も相談をしていた
私の今の悩みを知っているのも一静だけだった

かああっと頬が熱くなるのを感じながら首を縦に振った

「……え、まっつんとAちゃん？」