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松川side
｢さ、着いた着いた！｣
正門をくぐりいよいよ校舎に辿り着いてしまった
ほら、はやく
そう言って及川は背中を押してくる
｢っ……でも｣
未だに踏ん切りがつかない
道中色々考えたがどんな顔をしてAに会えばいい？
｢まっつんさ、不安な気持ちはわかるよ、でもね｣
足を止めた俺に及川はゆっくりと語りかける
｢ちゃんと自分の気持ちに向き合っておいで｣
じゃなきゃ、せっかく格好つけた岩ちゃんが浮かばれないよ
さらっと幼馴染みの勇姿を暴露していく辺りに
少し笑いそうになる
｢及川、ありがとう｣
｢！──ふふん、まあ岩ちゃんの頼みだからね｣
｢岩泉にも、またきちんと話したいな｣
｢その時はぜひ及川さんも同席させてね！｣
それは
｢──考えとくわ｣
そう伝えると後ろからブーイングが聞こえた
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作者名：ゆう | 作成日時：2018年9月24日 1時
