今日:2 hit、昨日:2 hit、合計:17,845 hit
小|中|大
30 ページ31
.
カチッカチッ、と
時計の針の音だけが響いていた
「今の――――――」
沈黙を破り口を開いたのは岩泉くんだった
「俺に出来るのは……及川についての相談に乗ることじゃない」
「えっ」
「……松川のことになら乗ってやれるぞ」
そう話す岩泉くんの顔は
とても
痛そうで
「いつから……」
気づいてた?
「さぁな、ただ最近のお前ら見てたら―――」
誰だってわかるだろう
気づかないのは当人たちだけだ
「………っ」
なんで、どうしてそんな顔で笑うの
なんでだよって、怒ってくれればいいのに
嘘ついたのかって、責めてくれればいいのに
なんで
「さて、相談に乗るとは言ったが」
「俺から言えることは一つ、いや二つか」
笑顔から一変
真剣な顔をした岩泉くんがそこにいた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
59人がお気に入り
59人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ゆう | 作成日時:2018年9月24日 1時