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岩泉side
「次の週末、体育館の点検で部活が休みになんだけどよ、
一瀬の都合さえ良けりゃ及川の相談とか聞くぞ」
ついに言ってしまった
ことの発端は1週間前だったか
好きだった相手の思い人はこともあろうに幼馴染みの及川
諦められる、と言ったら嘘になるが
及川と一瀬なら自分のなかでどうにか納得はできる
そうと決まれば俺ができることは一つ
一瀬の話を聞いてやることだ
あの日……体育館で話した日
そんな約束を取り付けた
そういえば好きだったくせに
ろくに話したこともなかったな
そんなことに今さら気づいてしまった
「はっ、何やってんだよ……」
吐き捨てるような、乾いた笑いがこぼれた
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作者名：ゆう | 作成日時：2018年9月24日 1時
