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「あ、」

「どうしたのいっせ──!」



離れていった掌と声はほぼ同時だっただろう




一静の視線の先を追えばそこには及川くんがいた

よりにもよってこのタイミングで!?



元々は私が原因なのだが今はなんと言うか
そう、気まずい!!!

及川くん岩泉くんと仲良いし(というか幼馴染みだし!)




「あー……Aはちょっと待ってて」

そんな私を知ってか知らずか(多分前者だ)
一静は及川くんの方へ向かって行った




一静にはほんと迷惑ばっかりかけて
申し訳なさしかない

特に高校に上がってからはなおさら





「今度、改めて何かお礼でもしよう……」

きっと、びっくりするだろうな
一静の驚いた顔はあまり想像できないけど



そんなことを考えていたら口許がにやけてしまい
慌てて机に倒れこんだ

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作者名:ゆう | 作成日時:2018年9月24日 1時

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