秘蜜 (ページ24)

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: nishijima

日「今日 A来んのよ」

都内のスタジオで撮影に臨む
ペアの日高がさらっと呟いた

「へー、まじか」

日「お世辞でも興味あるふりしろよな笑」

「んだ、それ笑
興味ありまくりでも嫌がるくせに」

日「あ、バレてる？」

この感じだと

桜木さんも病院の事言ってないのか？

楽屋からはメンバーの笑い声が漏れていた

日「はい、そこまでー」

A「みっくん！」

「こんちは」

A「こんにちは、お邪魔しています」

まるであの日、

コンサートに来てくれた日以来かのような挨拶

隠してる？

いや、気のせいか？

「與の？」

髪の毛とか可愛くしてきただろうに

そんなことも気にせず

無造作に着られたパーカー姿は

彼女の性格の良さを示しているようで

A「そうなんです！
みっくん見て、どう？似合ってる？」

俺の投げかけに

日高を見つめてそう問いかける彼女は

相当、可愛い

意識してるとか、そういう訳では無い

ただ単に、

見た目とか中身とか

今までのメンバーの彼女にはないタイプで

人として、魅力を感じているのかもしれない

「日高いい人見つけたよな...」

浦「ん？なんかいった？」

「いや何でもない」

浦「にっしーも彼女欲しくなった？笑」

「いやー、いらんわ」

浦「これだから仕事人間は」

「日高とかリーダーみたいに器用にやりたいわ」

浦「それが、にっしーのいいとこでしょーよ」

リーダーが

日高と桜木さんをみて

そう、微笑む

やっぱりこの人には勝てない

「リーダーの彼女さんも連れてきてよ」

浦「あーだめだめ」

「なんでさ」

浦「美人すぎる」

ペロ、と舌を出すリーダー

「うっざー」

浦「思い出したように言うなよ笑」

とにかく

俺は

人のものには

メンバーのものには

感情は抱かない、抱けない