秘蜜 (ページ9)

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初めて会ったメンバーの皆さんは

みっくんの言っていた通り
とても気さくな人達だった

與「このあと打ち上げおいでや」

同い年ということもあり
いつの間にか仲良くなった與さん

「いえいえ私は帰ります！」

宇「えー、おいでよ」

日「だーめ、
Aは明日も早くからお仕事なの」

宇「あ、看護師さんなんだっけ？！」

きっとみっくんが教えたのだろう

「はいっ内科の看護師です
皆さんともっとお話したいのですが、今日は帰ります」

宇「あ、じゃあ連絡先交換しよ！」

「いいんですかっ？」

宇「いいに決まってる！」

浦「あ、俺も俺もー」

與「俺もー」

日「ったくお前らあんまかまうなよ？」

末「ちっせぇ男は嫌われんぞ笑」

日「うるせぇよ笑」

「ちっちぇー」

日「A～」

私たちのやり取りにメンバーの皆さんが笑う

日「ちょっとマネが呼んでるから行ってくるね」

「うん、行ってらっしゃい」

宇「また連絡するね！」

そう言うと
宇野さんも浦田さんとスタッフさんに呼ばれて行ってしまった

與さんは気づけば居なくなっていて

「...どしよ」

廊下を除くとスタッフさんが走り回っていた

色んな人の力が合わさって
あんなに素敵なステージになるだと改めて実感する

なんとなくいたたまれなくなって

楽屋を出て邪魔にならないように歩く

「あ、」

A3と書かれた小さな部屋には

「西島さん」

中で西島さんが何かを見つめていた

そんな西島さんの視線が私に映る

頭を下げると近づいてきてドアを開けてくれた

「ごめんなさい、邪魔しちゃいましたよね」