秘蜜

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: Hidaka





「あっすー」







宇「おはよー」







今朝、俺の胸で眠るAは
いつも通りのAで



可愛くて、無防備で






それなのに




『大好きだよ』と俺を見つめて呟くAは





なんだか俺の知らない、違う人のようで





なんとなく落ち着かなくて
予定より早く家を出てしまった









宇「珍しく、10分前」






早く着いたのもそれが理由







「たまにはな」








宇「昨日、ちゃんと帰れた？」







「なんとか」







宇「Aちゃんを困らせちゃだめよー」








「んだよ、秀太と寝てたくせに」








宇「Aちゃんから聞いた？笑
もう、ババとジジだからね」








宇野と秀太は





元々、付き合っていた





今は 違う相手と歩く2人だけど



俺は 2人でいる2人が好きだったりもする










「珍しく、西島が介抱してくれたらしくてさ」








宇「あー、今日朝からって言ってたもんね」








「あいつ、ほんと仕事人間だからな」








宇「いや、君もね」








「俺はまだ、程々なほう」







宇「にっしーに比べたらそうかもねー、
彼女も何年もいないみたいだし」








「あいつ どんなやつが好きなんだろうな」







宇「んー、」







「とにかく昨日は飲みすぎたわ」








そんな宇野と俺の会話を割くように



次々にメンバーが入ってくる






浦「おはよ」


携帯をいじりながら充電器を探す直也くん








末「っす」


少年かよってくらいゲームに夢中な秀太









與「good morning」


健康に良さそうなドリンク片手にマネと話す真司郎








西「おざーす」

あまり寝てないのかいつも通り眠そうな西島











何も変わらない




いつもと同じメンバー








この時はまだ、



そう思っていた






疑うこともなく、信じるとかでもなく







当たり前に、そう思っていた

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