秘蜜 (ページ27)

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「っふふ」

西「せっかくいいこと言ったのに笑」

「ほんとですよ笑」

西島さんの笑顔って

すごく、なんていうかうん、

人を惹きつける笑顔だ

西「日高とはどこで？」

「出会いですか？」

コクっと首を立てに振る西島さん

「病院です、患者さんと看護師」

西「すご」

「全然キラキラしてなくてごめんなさい笑」

西「いやいや笑
出会いって案外キラキラしてないもんなんですよきっと」

「西島さんは恋人いないんですか？」

西「いないです、もうずっと」

「いいですよね、ひとりも」

西「え？」

何故か目を見開く西島さんに

「え？笑」

同じ反応返しの私

西「いや、基本『早くいい人見つけろ』
って言われるんでビックリしました」

「そうなんですか？？
私は一人でいる人も時間も素敵だと思います」

そう言い終えて
グラスから西島さんに視線を運ぶ

すでに私を見ていた西島さんの瞳に捕まる

いつもそうだ、

一度目が合うと何故か離せなくなる

日「A～」

私の名前を呼ぶみっくんに肩が上がってしまう

いけないことなんて何もしてないのに

日「....ｽｰｽｰ」

みっくんは綺麗な寝息を立てて
私の膝の上に頭を乗せ寝てしまった

「お、お水飲んでくれて正解で_____」

西「....っ」

みっくんとは違う、感じる熱い感触

顔にかかる西島さんの吐息

「....あっあの」

お酒のせいなのか
状況を飲み込めない、いつもよりも怠けた私の頭

きっと疲れてるんだ

少しと言えどもお酒入ってるし

浦田さんの笑い声も

壁を隔てた隅で眠る宇野さんも末吉さんも

太ももから感じるみっくんの体温も

何も何も、考えられない

それでも西島さんは

私を、見つめていた

_______ キスを、してきたくせに。