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: nishijima
日高の彼女さんで盛り上がる場を抜け出して
「...っしゃ」
小さな部屋に小さな画面
今日のコンサート映像を眺め
思ったことは携帯にメモをとる
デビュー当時からのルーティン的なものだ
集中して画面を見ていると 騒がしい廊下から感じる視線
「ん?」
そこには頭を下げる日高の彼女さんがいた
A「ごめんなさい、邪魔しちゃいましたよね」
「全然 大丈夫です
あれ、日高と一緒じゃないんですか?」
A「マネさんの所に」
「そっか、あいつ忙しいですもんね」
A「幸せものですね」
俺の言葉に、彼女はそう優しく微笑んでみせた
素敵な人だ
恋人が、愛する人が
四六時中のように動き回り
一緒にいられる時間なんて本当に少ししかないだろうに
そんな恋人を
『幸せものですね』
そんなふうに思える彼女は
きっと、素敵な人だ
西「..... 、そういえば 」
挨拶に来てくれた時から気になっていた靴擦れ
A「...______」
「ん?」
A「ん? あれ、私何か言いましたか?」
何か言った気がしたけど
気のせい、か
「言ってないか 笑」
A「たぶん? 笑」
そう言う彼女に、絆創膏を渡して
自分の膝にのせ
痛そうな靴擦れを絆創膏で隠す
「よし、これで少しは痛くないと思います」
A「...あ、ありがとうございます」
足から 目線を彼女に移す
重なる 瞳
日「A〜〜?」
彼女を探す日高の声で
自然と俺たちは離れ
A「ほんとにありがとうございました」
「いえいえ、また」
A「また」
日「いた! ここにいたん、って 西島?」
「迷っちゃったみたいよ」
A「えへへ 、ごめんなさい」
日「さんきゅーな、西島 また後で」
「おう」
絵に書いたようなカップルを
ただ、呆然と眺めることしか出来なかった
重なった瞳が
何秒だったか
あの時間は
俺ら以外のすべてが
スローモーションに感じたから
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puni107(プロフ) - 赤ちゃんは男の子ですがわざと?? (2019年12月28日 0時) (レス) id: 5691def440 (このIDを非表示/違反報告)
chua(プロフ) - yui?さん» ぜひ、最後までご覧ください! (2018年9月20日 8時) (レス) id: 2426b7d544 (このIDを非表示/違反報告)
yui?(プロフ) - どっちオチですか? (2018年9月17日 8時) (レス) id: f68c02556a (このIDを非表示/違反報告)
chua(プロフ) - みかんさん» もったいないお言葉ありがとうございます(照)とても嬉しいです!!頑張ります! (2018年1月21日 20時) (レス) id: 5020e7dfc5 (このIDを非表示/違反報告)
chua(プロフ) - オーバーさん» オーバーさんいつもありがとうございます(;_;)!!! (2018年1月21日 20時) (レス) id: 5020e7dfc5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:chua | 作成日時:2017年12月11日 23時