永瀬くんは、ニセのプリンス様【2】 (ページ8)

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prince57 ページ8

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廉「じゃあなに」

あ「いや～…」

そんな問い詰められても

言えないものは言えない。

そこへ『お待たせしましたー』と

ナイスタイミングで料理が運ばれてきた。

あ「あー美味しそう！いただきまーす！」

大してお腹空いてないけど、

話を逸らすためにお腹空いてるフリして

スプーンでスープを掬う。

あ「んっ！おいし！

このコーンスープ美味しいっ！」

…さすがにわざとらしいかな。

あ「ファミレスって安いのに美味しいよね！

これで300円なんて信じられない！

廉も早く食べた方がいいよ！」

廉「…おん」

なんだか腑に落ちないといったような

表情をしていたけど、

促されるままフォークとナイフを手に

食べ始めた。

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腑に落ちなくてもいい。

これ以上は聞かないでほしい。

もし打ち明けて永瀬くんに嫌われたらーー…

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…ん？？

…嫌われたら？

もし嫌われたら、なに？

どうして私がそんなこと考えるの？

廉「あっつ」

別に永瀬くんに嫌われたところで

私に関係ある？

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