永瀬くんは、ニセのプリンス様【2】 (ページ2)

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prince51 ページ2

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あ「…ムリに作る必要あるかな？

今の永瀬くんの方が飾ってなくて私は好きだけど。」

一点を見つめる瞳は、まるでガラス玉のような、

無味乾燥ともいえる目をしていた。

あ「まぁ最初はキャラ違いすぎて驚いたけどさ。

今は作ってるキャラより素の方が永瀬くんらしいよ？」

広がる沈黙。

そこでハッと我に返った。

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何言ってんだ私は。

胸の内で思っていたことが、

素直に口から漏れていた。

また永瀬くんにキレられるじゃん…！

あ「ごっ、ごめんっ…！

違うの、あくまで私の意見で…そのー…」

しかも"好き"て言う二文字も

サラっと言ってるじゃん私。

あ「好きって言葉も、そのっ、

深い意味はなくて…！」

あーもう！私のバカバカバカ！

たどたどしい自分の必死の弁解に更に焦る。

あ「…永瀬くん？」

けれど、

そんな私とは反面、さっきから

永瀬くんからの反応がない。

恐る恐る顔を覗くと、

目を丸くしたまま、固まっていた。

あ「なーがーせーくーん」

あれ、おかしいな。

顔の前で手を上下に振ってみるが、

それでも反応がない。

あ「おーい」

今度は肩を思いきり揺すってみる。

すると、ゆっくり私の方へ顔向けて

ようやく反応した。

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