永瀬くんは、ニセのプリンス様【2】 (ページ1)

今日:3 hit、昨日:6 hit、合計:285,029 hit

prince50 ページ1

.

あ「おかえり～また断わったの？」

廉「当たり前やろ。」

やっと女の子から開放され、

戻ってきた永瀬くんは隣に座ると同時に

重たい溜め息を吐いた。

君は一体今まで何人の女の子を

泣かしてきたんだい？

あ「…ねぇ。」

廉「なに」

ずっとタイミング合わず今まで聞けなかったけれど、

この際聞いてみようと意を決した。

あ「なんでそんなに女が嫌いなの？」

廉「嫌いやから。」

あ「どうして？」

廉「理由いる？」

あ「逆に理由なしで嫌いになる？」

どう考えても何かあったからそこまで嫌うんじゃない？

普通はそう考えるでしょう？

廉「寄ってくる女はみんな俺の表面しか

見てへんからな。」

あ「過去に何かあったの？」

廉「…女も嫌いやし自分の顔も嫌い。

だたそれだけ。」

私の最後の質問はさりげなく避けられた。

…こりゃあ絶対過去になにかあったな。

.

あ「でもわざわざキャラ作る必要ある？

女嫌いなのに余計女の子寄ってこない？」

廉「勝手なイメージ作られたら

自然とそのキャラになるやん。

今はもうそれが定着してんねん。」

あ「疲れない？」

廉「慣れた。」

.