ボクの神様、ボクの運命 (ページ8)

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むっつページ8

目が覚めると、真っ白な天井が見えた。
周りを見渡すと、あの時助けてくれた男の人はいなかった。

急に不安になった。

「……ぁ…あ……あ゛ぁ゛－…うあ゛－」

泣いたらダメだってわかってるんだ。
でも、涙は止まらなくて……

ベッドから抜け出して床に降りた。
すると、部屋の外からパタパタとこちらに近づいてくる音がした。

「！？……ッ…ぐずっ……うぅ…」

どこかに隠れようと、周りを見回すけれど隠れられそうな場所はない。

「…ど、しょ……っ…」

急いでベットの下に隠れた。

ボクが隠れた後すぐに扉が開いた。

「どうしたんですか？
……あれ？…いない！？」

誰か知らない人が入ってきた。

怖い。涙が溢れる。

こらえていた涙が1粒床に落ちた。

カツン……

「！……あ！ここにいたのね！！
大丈夫よ、怖いところじゃないわ。
だから出ておいで？」

「……ほんと？」

「えぇ、本当よ。
さぁ、出ておいで。ご飯を食べましょ？
あなた、昨日から何も食べてないからおなかペコペコのはずよ。
……そうだ！昨日助けてくれたお兄さん呼ぼうか？
忙しくなければ来てくれるはずよ。」

昨日の……ツンツン頭の男の人…。
お礼、言ってないから言いたいな。
ボクはゆっくりベッドから出た。

「あら、いい子ねぇ。
ご飯を持ってくるから待っててね。」

「…うん。……ネフ、待ってる…」

女の人はボクの頭を撫でて、すぐ戻ってくるわと言って外に出て行った。

ボクは床に落ちた宝石を拾った。
宝石はボクの両手じゃ零れ落ちそうなほどたくさん落ちていた。

袋とかないかな……

部屋の中をうろうろ歩いていると女の人が入ってきた。

「あら、どうしたの？何か探し物？」

「ぁ……ふくろ…欲しくて……。
これ、入れたかったの。」

ボクは女の人に宝石を見せた。

「まぁ、とっても綺麗ね。あなたの瞳の色と同じ。」

「……いる？」

ボクが女に人にそういうと女の人は首を横に振った。

「とても綺麗だけど、それはあなたのものでしょう？
それにそれはとっても高価なものなの。
簡単に人にあげちゃ駄目よ？わかった？」

「…(コクン」

「いい子ね。あっ、袋だったわね。
そうね……この巾着袋なんてどうかしら？
中が見えないし、紐があるから持ち歩けるわ。
あ、それと、これから知らない人にこれを見せてはだめよ？
看護師のおばさんとの約束ね。」

女の人はボクに巾着袋を渡して、床に散らばった宝石を一緒に拾って袋の中に入れるのを手伝ってくれた。