君は俺らのもの。《水溜りボンド》2nd

10本の動画 ページ33

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最後の企画は、視聴者投票で選ばれた10本の動画を発表していくというものだった。


二人には言っていないけどもちろん一人の視聴者として投票していたり。笑





｢こうやって僕らが動画投稿を続けられているのは応援してくださってる視聴者さんのお陰です｣



「本当にありがたいですし、こいつらがやるなら面白くなるだろ、っていう信用みたいなものが生まれてる事が嬉しいです。

これからも僕らについてきてください」





真剣な顔でカメラに向かって話す姿は目の前に視聴者さんが居るような口ぶりで



本当に視聴者想いでその人達のことを一番に考えてくれているんだと改めて二人の事を尊敬した。



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「ということで、今日の水溜りボンドでした！」



｢はいぜひチャンネル登録してください！｣



「はいまた明日、ありがとうございました」





最後はいつも通り二人が礼をして生配信が終了した。



終わってすぐ


ありがとうございました！

お疲れ様でした！！


と、まずこの配信の協力をしてくださった方達に感謝を伝えて、それから私を含め最後まで居た後輩達にも良く頑張ったと労いの言葉を掛けて。





｢A途中寝てたな。笑｣



『う、ごめんなさい…』



｢寝顔撮る暇無かったけどな！｣



『あ。ふふ、撮られなくて良かったです』



｢…で、今度寝る時は俺しか居ない時にして｣





一瞬聞き間違えかと思ったけど、少し顔を赤くしながら｢もう帰る？｣なんて分かりやすく話を逸らす所からしてそうではないみたい。


…それはどういう意味で言ったんですか。





『そうですねぇ…もうそろそろ帰ります！』





落ち着かない心臓の音を、聞こえなくさせるように自分の声で慌ててかき消した。



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