ブリリアント【宝石の国】 (ページ5)

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毒とセコムページ5

｢先生ぇぇぇぇぇぇぇ！！！｣

カンカンと音を立てて赤の混じった濃い緑髪の宝石が先生こと金剛に突進する勢いで駆ける。

硬度7、戦闘方面にしか才能が開花しなかった超絶不器用のブラッドストーン。名前をヘリオトロープ、愛称をヘリオ。

ヘリオトロープ(太陽に向かう)という名前の由来は光が無ければぶっ倒れてしまうことから。クラゲがあれば動けないこともない。

｢せーんーせーぇぇぇぇぇぇぇぇ！！ちょっといいですかぁぁぁ！？｣

｢コロラドアイトならば見ていない｣

｢話が早くて助かります！！ありがとうございました！！｣

｢ヘリオー、待ってー！｣

そのまま駆け抜けたヘリオの後をダイヤが追う。言葉で現すならばブラコンだろうか、暇さえあればコロラドアイトといるのだ。

ちなみに。

｢……先生、コロラドアイトを見ていませんか｣

｢いいや見ていない｣

シンシャも同様である。唯一触れられる宝石だからか、生まれた頃から面倒を見てもらっていたからか懐いていた。