図書館戦争で「もしも」2冊目

団体客様 25 ページ43

□今回ハ、誰のお話かは指定しておりませン。あなた様の豊かなご想像でお楽しみくださいまセ。








「毎日ハロウィンだったらいいよねぇ。毎日お菓子貰えるのに」

飴玉の箱を抱えながら幸せそうに言う彼女。

「うん。毎日ハロウィンだったらおもしろいね」


―理由が違うわ。


しかし、基本マイペースな我々のツッコミが、二人に届くはずもない。

「一緒に食べる？」
「いいの？じゃあ、Trick or treat！お菓子くれなきゃイタズラするよ？」
彼女は箱から飴を一つ取り出し、彼に差し出す。
受け取ろうとして、しかし彼は手を引っ込めた。不思議がる彼女に、彼は意気揚々と言い放つ。


「……あー、やっぱりいいや。Trick yet treat……お菓子いらないからイタズラさせて(襲わせろ)」



―そういえばこいつ、ただ者(常識人)じゃねぇや。



ハッとした彼女がすかさず防御に移るが、時既に遅し。
突如追い込まれた仔兎の耳元で、狼が囁いた。
「は!?ちょ、待って!!そんな…っ！」
「僕はもう準備万端だよ？」
「なんの準備!?」
「じゃあ、３つ数える間に覚悟決めて」
「たったの３つ!?」
「ほい、い〜ち…」


―うわぁ。


「ちょっ…に、２と３は…っ!?」
「知らない。男は１だけ知っていれば生きていけるんだよ」
「女にはもっと必要なの！」
「何言ってんの。今の僕が我慢できるとでも？それじゃあ蛇の生殺しだよ。さ、四の五の言わずに、さっさと僕のm(強制終了)」


―あ、おつでーす。


「ひゃあ!!４も５も何もあったもんじゃn」




惚れた弱みか、それとも紳士に見えて実は筋金入りの悪童たる彼に、悪戯で叶うわけがないのか。どちらにせよ、今更である。



待ったなしの、仁義なき闘い。





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「銀魂 394訓 呉越同舟」の片栗虎の旦那は見事にかっこええと思いまス。
色気のへったくれもありませン。

というわけで皆様、ハッピーハロウィーン!!

ありがとう→←襖の隙間話―桜川璃花様ヘ！

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