図書館戦争で「もしも」2冊目

堂上さんについて 10 ページ40

「堂上様!!堂上様ぁぁぁッ!!」



俺たちの休日は、朝っぱらからこの奇声によって始まった。






ベッドがら起き上がると、まず隣に幸せそうに爆睡する妻の姿。


ベッドの前には、ポニーテールにセーラー服の出で立ちの、どこかで見覚えのある女が仁王立ちで立ちはだかっていた。




「おはようございまス。私、“図書館戦争で『もしも』”の堕作者、カンナと申しまス！」



どうやってこの部屋に入ってきた。



「久々の非番に何の用だしかも朝から…」




「よくぞお尋ねくださいましタ！そウ。忘れもしません今日からちょうど一年前…。私の顔は検閲対象でしタ…」



今もだろ。



「本日平成28年10月10日!!『映画 図書館戦争 THE LAST MISSION』公開日から今日でちょうど一年が経つのでス!!こんな素敵な記念日、祝わずしてどうしますかッ!!」



「寝る」





「うわぁぁぁぁんどうかお起きくださいませぇッ！お祝いしましょうよォ!!」




「仕方ないな…。郁、郁。悪いが起きろ。一分でいいから」



(一分で済ませろということですね起こし方も夫婦可愛いでス)



「んー…。あ、カンナだ。そっか。もう一年かぁ…」



「おはようございます郁様！そうでございまス！というわけデ…」







祝!!!!
「映画 図書館戦争 THE LAST MISSION」公開一周年!!
＆堂上教官の日!!
これからも「図書館戦争」シリーズと偉大なる有川先生にたっぷりの幸あレ!!!









…一分。




(経ったと同時にお二人とも二度寝なんですねほんと夫婦…。…そういえばお腹すきましタ。手塚家と小牧家、どちらにお邪魔いたしましょうカ…。






…どちらともお家に無断で入った瞬間に抹殺されるのがオチですネ)

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