story3 ページ4
野営に行く前。
一度だけ個人的に射撃場を訪れた。
「宮花です。練習しにきましたー！」
ざわざわと周りがする。
…うるさい。
そんな中、1人だけ騒がずに周りを迷惑そうに見ている人がいた。
あ、この前きたときに筋が良かった彼だ。
タタッと興味で近づく。
「こんにちは。
いきなり話しかけてごめんね？この前ここにきたときに射撃の筋が良かったからツイ話しかけちゃったんだ。よろしく。
あ、私は宮花です。名前、聞いても？」
手「手塚です。よろしくお願いします。」
律儀に返してくれた。
「よろしく。
タスクの新人でしょ？今度の野営、一緒だ！」
手「宮花三正も参加なさるんですか？」
「私は全体の射撃指導をしなくちゃいけないからね。
それと、宮花三正じゃなくて宮花って呼び捨てで呼んでくれないかな？その方が親近感が出るし。
私、図書隊で友達少ないから友達になってよ。」
手「ですが…」
「じゃあ、先輩命令！敬語もなし！」
手「…わかった。１つ聞いても？」
お、物分かりがいい。
絶対に私が譲らないことに気がついたな？
「いいよ？」
手「なんで俺と友達になろうと思った？」
「…私がここに来た時に周りが騒がしくなったでしょ？
手塚は静かだった。そこが1番最初に興味持ったポイント。
公平な目で私を見てくれそうかなって。」
手「なるほどな。」
そのとき、後ろから頭にチョップが入った。
「いった！」
堂「なに手塚に迷惑かけてる。」
「いいじゃん、同い年の友達欲しかったんだもん。」
堂「友達ってお前な…先輩命令とかいってただろ。」
「先輩命令ばんざい！もう友達になったんだから堂上は黙ってて！」
堂「はぁ…。すまん、手塚。」
手「いえ。大丈夫です。」
堂「宮花は射撃しないなら業務部に帰れ。」
「あ、射撃のこと忘れてた。いまからやりまーす！」
友達を(無理やり)ゲットして、ルンルン気分で射撃を始める。
パァン！
パァン！
パァン！
パァン！
パァン！
パァン！
パァン！
パァン！
パァン！
パァン！
小「さすがだね。」
「小牧ありがと。」
的には穴が１つしか空いていない。
私の撃った弾は全て同じところ…的の中心に当たっていた。
周りからは拍手が。
「腕が鈍ってないことわかったし業務部に帰りまーす。それじゃあ。」
満足した私はお得意のマイペースで射撃場を立ち去った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 71人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：レイン*** | 作成日時：2017年10月25日 1時
