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さてと、どうしましょう。
本の入った背嚢を背負い、屋上を眺める。銃声はない。恐らく手塚が笠原の分まで撃ちきったんだろう
あともうひとっ走りか。
リスクもあるけどなんとかなるだろう、と若干頼りない自分の考えに腰を上げた瞬間、
「丸山さん!そこに居て!!」
聞き慣れた声に足が止まった。
￣￣
￣
座り込むように隠れながら、良化特務機関が本を放棄して撤退きているのを待っていた私の元に、ゆっくりと足音が近づいて来る。
その足元は私の目の前で止まったので、私は何も言わずに立ち上がる。
弟の主である小牧教官の顔は、
いつもみたいに笑ってなかった。
「単独行動、これで二回目だ。駄目だって言ったことをどうして守れない?」
『……すみません。でも、血は、』
「流してたら俺は丸山さんを怒鳴りつけてる。堂上が笠原さんにいつもしてるみたいに、これでもかと言うよ」
声からして怒ってるのは分かる。
私の声も、震えているのが分かる。
「……ほんとに、バカだね」
突然、トンッと肩に何かが当たった。
柔らかい髪が頬に触れていることに気付いたとき、小牧教官が肩に額を寄せていることにも、気付いた。
「心配した。」
『……』
「手塚から無線がきたとき、胸がはち切れるかと思うくらいやばかったよ俺。銃なんかほっぽりだしてでも、助けにいきたかった」
『……ごめ、なさ』
「でもいいや。
無事でいてくれたから、それでいい」
ぎゅうっと背中に回った腕はたくましくて。
私はこんな状況にも関わらず、彼が好きだと認めてしまったのだ。
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青龍 葵(プロフ) - 完結はされるんでしょうか？ (2019年8月13日 9時) (
レス) id: 027b8ced49 (このIDを非表示/違反報告)
ノルン(プロフ) - ( 'ω')ﾌｧｯ!!? 更新お疲れ様です！めっちゃ嬉しいです！有り難うございます！ (2019年5月14日 22時) (レス) id: 265a916812 (このIDを非表示/違反報告)
ノルン(プロフ) - 更新停止辛み…めちゃくちゃ続き読みたい（泣） (2019年5月12日 22時) (レス) id: 265a916812 (このIDを非表示/違反報告)
あんな - そうですよね！ この小説を読みながら妄想します！応援してます！ (2018年9月16日 11時) (レス) id: 6c4e3cb133 (このIDを非表示/違反報告)
-naki-(プロフ) - あんなさん» コメントありがとうございます！小牧教官かっこいいですよね…映画でも小説でもアニメでも漫画でも最高です！ (2018年9月16日 11時) (レス) id: 51c4e75278 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：-naki-
| 作成日時：2018年9月10日 14時
