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次の警備は、小牧教官とだった。
堂上教官の時と同様に挨拶と敬礼をして、すぐに館内の巡回を始める。
「前に堂上と組んだから言わなくても分かってると思うけど、丸山さん達の単独行動はまだ禁止ね。何かあったら、」
『小牧教官を呼びます。』
「うん、OK」
ぽんぽん、と頭に軽く手が置かれて思わず疑教官の顔をガン見してしまった。
「どうかしたの?」
『……いえ、小牧教官は距離が近いなぁと』
「それは現実で?それとも心が?」
『現実に決まってるじゃないですか』
心の距離は、全然。
そんな簡単に埋まるものなんかじゃないし、埋めようだなんて図々しいこと。
私が考えていいはずがない。
心の中で自分にため息をついて、ふと、小牧教官の奥で挙動不審な若い男性を見つけた。
私の目線に気付いた教官も後ろを向く。手の感触は、もう無い。
『……行った方がいいんですかね』
「堂上達も動いてるから俺達は待機かな。あの2人に任せておけばなんとかなるよ」
さてさて、本当にそうだろうか。
堂上教官から何かしらの指示を受けた笠原が男性の跡を追いかけたのを見て、私は思わずそちらの方へ歩き出した。
「丸山さん!?」。小牧教官の驚いた声が聞こえる。
『(ごめんなさい、小牧教官)』
__多少の胸騒ぎがしたんです。
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青龍 葵(プロフ) - 完結はされるんでしょうか? (2019年8月13日 9時) (レス) id: 027b8ced49 (このIDを非表示/違反報告)
ノルン(プロフ) - ( 'ω')ファッ!!? 更新お疲れ様です!めっちゃ嬉しいです!有り難うございます! (2019年5月14日 22時) (レス) id: 265a916812 (このIDを非表示/違反報告)
ノルン(プロフ) - 更新停止辛み…めちゃくちゃ続き読みたい(泣) (2019年5月12日 22時) (レス) id: 265a916812 (このIDを非表示/違反報告)
あんな - そうですよね! この小説を読みながら妄想します!応援してます! (2018年9月16日 11時) (レス) id: 6c4e3cb133 (このIDを非表示/違反報告)
-naki-(プロフ) - あんなさん» コメントありがとうございます!小牧教官かっこいいですよね…映画でも小説でもアニメでも漫画でも最高です! (2018年9月16日 11時) (レス) id: 51c4e75278 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:-naki- | 作成日時:2018年9月10日 14時