ファッション・ポイント【Jun.M】 (ページ8)

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○再会ページ8

家まであと数十メートルってところで少し眩暈がして

近くの遊歩道に寄ってベンチに腰を下ろした

A「はぁ…」

こうして夜中に外を出歩くと

あの時のことばかりを思い出す。

特に１人のときは。

この遊歩道もアノ思い出の一つだから

A「・・・・・・」

何とか気を紛らわせたくて

ゲームアプリを開いてプレイし始める。

あー、間違えた。ここじゃなくて・・・

何？難しくなってない？詰んだかも・・・・・。

不意に画面を遮られて慌てて顔をあげた。

A「え、まつ・・・もとさん？」

潤「こんばんは。昼間はどうも」

A「え、あ、ども」

潤「こんなところで何を？」

A「あ、いや、飲んで帰る途中でして。酔いが回っちゃって」

潤「家まで送りましょうか？」

A「あ！大丈夫です！も、すぐそこなんで！」

頭下げて帰ろうとしたら、呼び止められて

少し話しませんか、と誘われる。

やっぱり何故か断れず、頷きそのまま腰を下ろした。

潤「椎名さんはいつからあの仕事を？」

A「えっと、２年半前くらい、です」

潤「意外。もっと長いのかと思った」

A「え？」

潤「少しの条件でも一着に絞れる決断力とか、もちろんその人に見合うセンスを見極めるのも
すごいなぁと思って、今日見てた」

A「あ、ありがとう・・・ございます」