引き立て役８ ページ8
ファズ_side
お嬢様が帰ってきて、すぐさま準備に取り掛かりました。
電話で内容は予め伝えられているのでパーティーに来ていく服を選びます。
「やはりA様はすごいお方ですよね！他国の総統の心を射止めるなんて…！」
『ちょっ、違うわよ！！ユラね？そんなほらを吹きこんだのは』
ユラ「えぇっ？！そんなわけないですよぉ〜、ほら次はこれ着て下さ〜い」
ユラの着せ替え人形になってしまったお嬢様を助け、ユラに一発お見舞いした。
そのあと、お嬢様は私たちさえも入ってはいけない部屋へこもってしまった。
お嬢様曰く、
『有利になるように調べ物でもしてみる』
とのこと。どこまでも向上心がお高い…！！
⋆
誰もいない部屋にリズムのあるキーボードの音だけが木霊する。
自分でも驚きなのだが、こういう時間が好きだ。
『ふぅ、、、さて、我々国の同盟関係でも洗ってみますか』
まず、王女がいる国で絞る。
そしたら、何人いるか……………あれ？
『…何回見ても、第二王女って私だけでは…？』
思わず、モニターを引き寄せる。
無情にも、機械は事実を述べていた。
そして、スクロールしていると目に入れたくないものを見てしまった。
『…まだ、残ってる。【S国第一王女の無残な生き様】』
その記事には、在りし日のリィ様が描かれていた。
ごく普通のお茶会。私も参加していた。
談笑中に、悲鳴が聞こえた。その時には既に銃弾は発せられていた。
お姉さまに向いた銃口。お姉さまはとっさに…
『…お茶会に付いてきていた護衛を掴み、楯とした』
その結果、護衛は死亡。
あろうことか、そのお姉さまはのうのうと生きている。
あぁ、そうだ。
この日から私は
＿お姉さまのことを人間だと思えなくなった＿
***
No_side
その晩、一つのドアが開いた。
慎重に中に入ってきたソイツはパソコンを手に取った。
そのとき、ﾂｰﾂｰ、という無線音がした。
慌ててソイツがボタンを押した。
「＿＿＿ぁ、＿＿＿！＿＿＿？！＿＿」
誰かと無線連絡を取り、そのまま夜の闇に溶けて行った。
＊＋＊＋＊
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 324人がお気に入り
「wrwrd」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
桜の穂 - しゃみぃさん» ありがとうございます！！更新頑張ります〜！ (2022年12月1日 21時) (
レス) id: f612835adc (このIDを非表示/違反報告)
しゃみぃ - とても面白くて一気読みしちゃいました！！更新頑張って下さい！！ (2022年12月1日 20時) (レス) id: c984097aec (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：桜の穂 | 作者ホームページ：http://towa
作成日時：2022年8月12日 22時
