引き立て役５ ページ5
⋆
しばらく総統室が見つからなかった。
ユラと城内を走り回って、メイドさんたちに変な目で見られてしまった。
『はぁっ、はぁ、ユラ、もっとちゃんと、着いてきなさいよっ』
ユラ「やって、お、嬢様、はや、いもん！！」
まったく。
今は、総統室前でお姉さまを待っている。
きっと従者ともに迷っているはずね。
リィ「早く総統室に連れて行きなさいよっ！！」
「ひぃっ、、、すすすみません！！」
うわ、、、見知らぬメイドさんを脅迫してるわ。
あれは、、、常識がなさすぎるわね。
『お姉さま、早く入りましょう。皆さまお待ちになられてますよ』
まぁ、たぶん来るなって思われてるんでしょうが。
お姉さまがはしたないノックをする。(聞かせられないよ！！)
「入れ」
リィ「うふっ♡失礼しまぁす」
『失礼します…』
お姉さまが扉を開けた瞬間、空気が変わった。
あと、汚物を見るような目で見ている。
椅子に腰かけるように促され、そっと座る。
お姉さま、、、どかっと座ったわよ。
「本日は何のようでしょうか。幹部を全員集めてくれ、だなんて」
言いづらそうに言われた。
ごもっとも。
リィ「いーえ！！皆様とぉ、お話がしたくてぇ」
『………こちら、お土産の品です』
そっと、総統様に直接渡す。
お姉さまに付き合ってやって、という念とともに。
目を見開き、歓喜の表情に変わった。
『ふぅ、、、』
ユラ「言ってくれれば僕が渡したのに…(ｺｿｯ」
『いいのよ』
そこからはもう大変。
お姉さまのマシンガントークに付き合わされている幹部様たちはとても退屈そうに聞いている。
私は、気配を消して時たまに振られる話の相槌を打ったり、お菓子を食べていたり。
挙句の果てに…
リィ「ねーえショッピさぁん♡私と、今夜遊ばなーい？」
「いや、あの、わ、、、僕は用事がありましてですね、、、」
リィ「いいじゃないのー♡」
悪絡みしだしたので、ここらでお暇しよう。
『すみません、では我々はこれで…』
「待て」
『っへ？』
出て行こうとしたとき、威圧感のある声によって引き留められた。
「A様と、そちらの従者に用がありますので」
『………はい、分かりました』
お姉さまは悔しそうにしていたが、外交官の人が案内すると知って嬉しそうにしていた。
＊＋＊＋＊
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桜の穂 - しゃみぃさん» ありがとうございます！！更新頑張ります〜！ (2022年12月1日 21時) (
レス) id: f612835adc (このIDを非表示/違反報告)
しゃみぃ - とても面白くて一気読みしちゃいました！！更新頑張って下さい！！ (2022年12月1日 20時) (レス) id: c984097aec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜の穂 | 作者ホームページ：http://towa
作成日時：2022年8月12日 22時
