ライアーガール〔愛を失くした嘘つきは〕3 (ページ46)

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テテの暖かい体温と大きな欠伸を耳にしても、今日は中々眠れない。

わたしの口は、絶好調に回り始める。

うんうん、って、テテが聞いてるのか聞いてないのか分かんないくらいが丁度いいみたいだ。

だって自分で話してて馬鹿げてるって思うから。

「おとぎ話なの。前世とか、来世とか」

「現世で結ばれないから、来世ではって……生まれ変わったらって……でも、そんなの無いの」

「わたしだってあると思ってたよ？つい最近までは。だけど違うって気付いた。現世で結ばれないものは来世でも結ばれない」

「来世で結ばれるなら、現世でも結ばれてる筈だって」

「そーいうものなの。繰り返しなの。だから、わたしとテテは出逢うべくして出逢ったわけ。もしあの時、ああだったら……会ってない、とはならないの。どこをどう違えても、テテとわたしは会ってたんだよ」

「ふ～ん、、、」

「だから…」

「だから？」

「…………ジミンと仲直りしたい」

結果そこに行き着く正直な気持ちをフッて鼻で笑われて、いい気はしない。

だけど、言葉にする事はきっと大事。

テテにも微かな希望をかける。

ジミンに、届くといいなって。

出来るものなら、やり直したい。

ジミンの身体目当てじゃなくて、

今度はちゃんと、

ちゃんと、、、

心に惹かれたって思える自分でいれる様に。