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お前いつから牛になったわけ？ そう正当過ぎる物の返しをされて、黙り込むしかなかった。
ベクのくせに、ベクのくせに、
ベクのくせに！！！
「どおしてもって言うなら黙っといてやってもいいけど」
「え！ うんうん、お願いっ、本当にお願いします」
ベクってば、やっぱり最後は優し「けど、」
ん？
「俺のとこ戻ってくるならな」
「…………」
Hi everyone! 元気にしてる？ わたし、ミーシャ。
今日は皆んなにとっておきのニュースがあるの、なんと、ここにいるこの男の事なんだけど。
彼、まだわたしの事が好きなんだって！
えー！！！
わお！ みんなビックリした？ 待って待って、1番ビックリしてるのは、わ・た・し！
困る〜っ、え〜、本当困る〜、
しかも、ちょっと脅されてるっていうか、謎〜、元サヤとか絶対絶対ありえなーい。
「無理」
ヤバいヤバい。驚き過ぎて謎の外人に頭を占領されてしまった。
「じゃ言う」
「なんで〜っ、なんでそうな、る………」
ベッドから降りたベクが、わたしの体をふんわり包み込んだ。
「こっちの台詞、……A、なんで分かんねーの？ 」
「俺言ったじゃん。……お前がいないと無理だって」
あの頃と何も変わらないベクの部屋。
わたしの事が大好きなのを隠さないベクと、
ベクの事が大好きなのを隠すわたし、
このぬくもりを手放さないって心に強く誓った。
ベクがいれば、わたしはいつも……
「ベク、」
寄りかかる体を押して、まっすぐ目と目を合わせる。
「わたし、笑えてる？ ベクと一緒にいて、今笑ってる？ 」
＿＿＿俺といるのが、Aにとって1番幸せなんだからな
＿＿＿……そーなの？
＿＿＿当然だろ？ だってお前、俺といる時が1番笑ってんじゃん
「こしょばすの、あり？ 」
「無し」
「……だよな」
ベクは瞼を閉じると、あーあって不満な声を上げベッドにもたれかかった。
全部言わなくても分かってくれた。
覚えてた？ 思い出した？
お互い無理して幸せを繕った、あの日を。
ベクと離れた事を、１つも後悔してないって言えばそれは嘘になる。
もう好きじゃないっていうのも、なんか違う。
新しい彼女を紹介されたら間違いなく大泣きすると思う。
ただ、
ただわたしは、
「ベクがいなくても平気だったの」
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作者名：115 | 作成日時：2017年5月4日 8時
