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ユンギさんの言う通りかもしれない。
もう愛想尽かされたんだって思ってたけど、もしかしたらジミンもわたしから連絡来るの待ってるかもしれないし、あんなの本音じゃないってまだ言ってない。
「ユンギさん！ わたし、大丈夫な気がします」
「そうそう、その調子」
なんて、なんて良い人なの。
テテに相談しても、ジミンと仲良いくせに、俺分かんねーとか、俺関係ねーもーんとか、ばっかだったのに。
さすが！ 将来、慈善事業をしたいからってタトゥーを入れないラッパーなだけある。
「……ユンギさん、物の序でに、もう１つ相談したい事があるんですけど」
「どうぞ」
「お金貸して下さい」
ニコニコしたまま固まってしまったユンギさんの顔。
う、駄目だった？
「慈善事業の第一歩として、貧困なわたしを救って下さい」
「へっ？ 」
「わたし、借金があるんです」
「いや借金って、A金持ちの家の子だろ？ 」
勘違いしてるユンギさんに向かって大きく首を振る。
みんなにそう思わせてしまった家に置いてある家具家電は、全てギョンスのカードで買った物。
洋服も鞄も、エステや美容皮膚科のお金も、日々の食事だって。
ぜーんぶ、わたしの口座からは引き落としされない魔法のカードから捻出されたものなんです。
だって自由に使っていいよって。絶対絶対言った筈なのに。
けど返せって事は、わたしの頭が都合良くそう記憶していただけかもしれない。
「ジミンと仲直りする前に、貸しも借りも、わだかまりも、ぜーんぶ綺麗さっぱりしたいんでお願いします！ 」
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作者名：115 | 作成日時：2017年5月4日 8時
