ライアーガール〔愛を失くした嘘つきは〕3 (ページ33)

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げっ、セフンまさかワザと……

「EXOのマンネにヌナって呼ばさずに一体誰にヌナと呼ばれろと！？」

「ええっ？」

「ユンギさん、セフンって体からミルクの匂いがするんですよ？赤ちゃんみたいに。でもそれ隠そうと香水つける可愛い男の子なんです。バブみが爆発してるのにオッパなんて呼べない……」

「え、あ、うん」

「しかも『ガキは嫌い』とか言っちゃうんですよ？そーいうのって、学校のモテる先生とかが裏の顔で言っちゃう台詞じゃないですか？それに憧れてるんですよセフン。ぷぷぷでしょ？ガキがガキって」

「あ、いや」

「ああ！大事な事忘れてた！そうだっ！セフンって実は「もう分かったから、」

「え？そうですか？なら黙ります」

なんとか、誤魔化せた？

そうだそうだ忘れてた。後でユンギさんにサイン貰ってセフンにあげにいこーっと。

どこで道草食ってたのか、やっと戻ってきたマネオッパ。

ここ一連の流れを、抗議と言う名の文句で吹っかけると、わたしを不憫に思ったのかユンギさんがリハーサルにも付いて来てくれて。
ファンへの挨拶とか、MCへの受け応えまでレクチャーしてくれた挙句、本番後の挨拶回りにまでお供してくれるという。

た、助かる！

神様に祈る様に両手を合わせ、「ありがとうございます」と何度も頭を下げると
カカカカッて特徴的なユンギさんの笑い声が楽屋に響いた。